米アップルは2011年10月10日、10月7日に受付を開始した「iPhone 4S」の予約販売が1日で100万件を突破し、1日の予約販売記録であった前機種「iPhone 4」の60万件を超えたと発表した。

 同社では、「iPhone 4Sへの信じられないようなお客様の反応で、私たちも大いに驚いています。iPhone 4Sの初日の予約販売件数はアップルがこれまでに発表したどの新製品よりも多く、お客様が私たちと同様にiPhone 4Sを愛してくださっていることに感動しています。」(フィル・シラー、ワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長)とのコメントを寄せている。

 iPhone 4Sは10月14日に、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、日本の7カ国で発売される。 続いて、10月末までに、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ノルウェイ、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデンそしてスイスを含む世界22カ国で販売が開始される。

 iPhone 4Sは当初、iPhone 5にフルモデルチェンジされるとの噂に反し、前機種iPhone 4の外観デザインそのままだったことから、ファンや投資家の一部からは「期待外れ」の声も上がっていた。だが、発売の翌日にアップルの共同創業者であり、前CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏の死去が報じられたことから、「スティーブの遺作」ととらえる向きも多く、内容的にも着実な進化を遂げていることから、改めて評価が高まっている。

 日本では従来ソフトバンクモバイルのみが販売していたが、今回からKDDI(au)も参入、販売競争が激化している。