米アップルのスティーブ・ジョブズ前CEOが米国時間2011年10月5日に死去した。日本の産業界からもジョブズ氏を悼む声が相次いでいる。

 パソコンや携帯音楽プレーヤーなどの市場でアップル製品のライバルであった、ソニー 会長兼社長 CEOのハワード・ストリンガー氏は、「デジタル時代の先を照らしていた光は失われたが、スティーブのイノベーションや独創性は、幾世代にも渡って、夢や理想を抱く人々の刺激となり続けるだろう」とコメント。

 アップル製のスマートフォン「iPhone」「iPad」シリーズを系列の携帯電話事業者で扱っていた、ソフトバンク 代表取締役社長の孫正義氏は、「とても悲しい。スティーブ・ジョブズは、芸術とテクノロジーを両立させた正に現代の天才だった。数百年後の人々は、彼とレオナルド・ダ・ヴィンチを並び称する事であろう。彼の偉業は、永遠に輝き続ける」とコメントした。

 1997年から2004年までアップル日本法人で社長を務め、ジョブズ氏の部下という立場でもあった、日本マクドナルドホールディングス 会長兼社長兼CEOの原田泳幸氏は、「今までの知識や世の中の常識を敢えて否定し、新しい世界を創造する力。これが彼の素晴らしいところであり、私が彼から学んだ最も大きな点でした。Apple IIからスタートし、今日に至るまで、IT業界に常に影響をもたらした歴史に残るIT業界の偉人とも言える人です」と振り返った。

■変更履歴
原田泳幸氏のコメントを追加しました。 [2011/10/06 18:30]