オリンパスイメージングは2011年6月30日、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠する小型デジタル一眼カメラ「PENシリーズ」の最上位モデル「PEN E-P3」を発表した。ボディ単体は、受注生産のみで、7月に発送となる。価格はオープンだが予想実勢価格は約9万円。7月22日に発売する「PEN E-P3 レンズキット」(予想実勢価格は約10万円)「PEN E-P3 ツインレンズキット」(予想実勢価格は約12万円)は7月22日に発売する。同時に、PENシリーズの中核モデル「PEN Lite E-PL3」、エントリーモデル「PEN mini E-PM1」の開発についても発表した。両機種とも2011年秋ごろ発売する予定だという。

 PEN E-P3は、通常のデジタル一眼レフカメラがボディ内部に備えるミラーを搭載せずにボディを薄型化した、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタル一眼カメラだ。「PEN E-P2」の後継機に当たる。特徴は、センサーの倍速駆動やオートフォーカス演算処理が高速化したこと。これにより、オートフォーカスの速度が向上したという。カメラ部有効画素数1230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーと新画像処理エンジンを採用。静止画で最高ISO12800まで対応する。動画撮影も、H.264形式に対応し、1920×1080ドットのフルHD動画を撮影可能となった。3.0型の背面モニターは、新たにタッチパネル機能付き有機ELディスプレイを採用した。モニターをタッチすることで、シャッターを切ったりオートフォーカスのエリアを選択したりできる。

 PEN E-P2にはなかったAF補助光を搭載した。また、フォーカス位置を手動で選択する場合に用いるフォーカス選択エリアがE-P2の11点から35点に増え、エリアの範囲も細かくなったため、よりピンポイントにフォーカスできるようになった。カメラ内で画像加工処理をする「アートフィルター機能」は、全10種類を搭載。1度の撮影で、複数のアートフィルターを施した画像を記録できる「アートフィルターブラケット機能」を搭載した。

 ボディのカラーバリエーションはシルバー、ブラック、ホワイトの3色。外観はフルメタルボディで、E-P1、E-P2のデザインを継承するが、E-P3は新たに着脱式のグリップを採用した。グリップの種類は、同梱の標準グリップのほか、別売の大型グリップの2タイプ。グリップを外した状態で使用することもできる。ほかに、べっ甲柄や大理石柄などの着せ替えグリップも別売する。

 PEN Lite E-PL3は、E-PL2の後継機に当たる。特徴は、PENシリーズ初の上下に動く3型ディスプレイを搭載すること。1230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーを採用している。ほかには、6種類のアートフィルターを搭載する。2011年秋の発売を予定し、開発を進めている。ボディ単体の重量は262gと、E-PL2よりも重量比約17%削減しているという。カラーバリエーションはレッド、シルバー、ホワイト、ブラックの4色。

 E-PM1は、E-P3、E-PL3よりさらに小型化したデジタル一眼カメラ。PENシリーズのエントリーモデルとして、2011年秋に発売する予定で開発を進めている。1230万画素の4/3型ハイスピードLive MOSセンサーを採用している。ボディ単体の重量は217g。E-PL3と同じく、6種類のアートフィルターを搭載する。カラーバリエーションはパープル、ブラウン、ピンク、シルバー、ホワイト、ブラックの4色。