経済協力開発機構(OECD)は2011年6月28日、「デジタル読解力調査」の結果を発表した。デジタル読解力調査は、OECDの学習到達度調査(PISA)のオプションとして初めて実施された。19カ国・地域、約3万6000人の15歳児がデジタル読解力調査に参加(日本の児童数は約3400人)した。その中で日本は4位。1位は韓国で、2位はニュージーランドとオーストラリアだった(表)。

 調査は、コンピューター画面に表示された問題に回答する形式で行われ、読解力を測る。問題を解くために、Webサイトへのアクセス、ボタンのクリック、コピー・アンド・ペースト、メールの送受信、掲示板への書き込みなどの知識・技術が必要になる。

 調査サマリーでは、OECD加盟の16カ国では少なくとも95%の生徒が自宅でコンピューターを利用していると回答したのに対し、日本は76%と低いと指摘。電子メールやインターネットへのアクセスにパソコンではなく携帯電話を使用していることが多いとしている。

デジタル読解力の順位
順位国・地域平均得点
1韓国568
2ニュージーランド537
2オーストラリア537
4日本519
5香港515
6アイスランド512
7スウェーデン510
8アイルランド509
9ベルギー507
10ノルウェー500