予断を許さない状況が続く東日本巨大地震。ネットで飛び交う情報は、TwitterやFacebook、mixiなどのソーシャルネットでも探せるし、移動時ならiPhoneなどのスマートフォンが強力なツールになる(下記の関連記事を参照)。とはいえ、「情報はここにある」「ここを見るとよい」といった固定した探し方では、移り変わる状況に対処できない。パソコンとネットを使って、自らの力で必要な情報を探し出すようにしたい。この記事では、そのための基本的な知識とテクニックを紹介する。再確認の意味でご一読いただきたい。

【テクニック1】分からない言葉は「○○とは」や「○○ wiki」で探す

 緊急時のニュースは、日常とは無縁の専門用語が頻出する。知っている言葉でも、あいまいな理解のままだと、大事な情報を誤解することにもなりかねない。言葉の意味を素早く探せることが、ネット検索の基本のキホンだ。

 言葉の意味を探すときは、検索サイトで「○○とは」と入力する。「○○」が知りたい言葉だ。これだけで、「○○」についての定義や意味の解説が数多く見つかる。参考になりそうなサイトをいくつか見比べて、総合的に判断しよう。

●検索サイトのGoogle

http://www.google.co.jp/

Web検索では「津波とは」のように、「とは」を付けて調べるのが有効
Web検索では「津波とは」のように、「とは」を付けて調べるのが有効
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 Googleなどの検索サイトで、「○○ wiki」で探す方法もある。百科事典サイト「ウィキペディア」の解説が上位に見つかるはず。ウィキペディアはネット上にある百科事典。意味調べには最適なサイトだ。直接、ウィキペディアのページにある検索窓で探してもよい。

●百科事典サイトのウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/

ウィキペディアで「津波」を検索したところ
ウィキペディアで「津波」を検索したところ
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 ウィキペディアについての一般的な注意事項は、記事を誰でも編集できるものだということ。記述の中には、未確認のものや誤っているものが含まれている可能性はある。完全に“正しい”と鵜呑みにせず、必要があれば複数の専門的なサイトも参照しよう。ページ末尾の「脚注」にある出典や、外部リンクなども参考になる。

【テクニック2】「まとめサイト」を探して活用する

 話題のテーマがあると、ネットでは企業や自発的なユーザーが「まとめサイト」を作る場合が多い。同じテーマで複数のまとめサイトが乱立することもある。まとめサイトが乱立すると「まとめサイトのまとめ」も作られたりする。効率的な情報収集に役立つサイトが多いはずだ。

 ウィキペディアと同じような仕組みで作られたサイトであれば「まとめwiki」「○○wiki」などの名前であったりする。そのため、「○○ wiki」で検索すると、ウィキペディアではない「まとめwiki」サイトも検索結果に並ぶ。「○○ まとめ」「○○ まとめサイト」「○○ まとめwiki」などでも検索してみよう。検索キーワード次第で結果が微妙に違うので、いろいろ試したい。

まとめサイトをGoogleで検索してみた
まとめサイトをGoogleで検索してみた
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【テクニック3】Googleでニュースを検索

 Googleの検索ページでは、キーワードで検索すると、結果一覧に「○○のニュース検索結果」というグループが表示される。まずはこれをチェックしよう。

「地震」で検索すると、「地震 のニュース検索結果」として関連ニュースが並ぶ
「地震」で検索すると、「地震 のニュース検索結果」として関連ニュースが並ぶ
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 この画面のまま、画面左のメニュー、または、上端左に並ぶ項目で「ニュース」をクリックすると、同じキーワードでニュース記事だけの検索結果になる。

 なお、Googleの検索結果画面では、ニュース以外の記事は新旧混合している。画面左のメニューで「24時間以内」「2日以内」などをクリックすれば期間を限定できる。画面左のメニューで「リアルタイム」をクリックすれば、キーワードを含んだTwitterの最新ツイートが検索される。「いまこの瞬間」の情報を知りたいときに便利だ。