NECは、2011年1月6日(米国時間)から開催している「2011 International CES」で、タッチパネルが2画面採用されたタブレット端末を参考展示している。春頃に日本で製品化を予定しているという。

 展示機のタッチパネルは、いずれも7型で、指とスタイラスペンの両方で操作できる。OSにはAndroidを搭載している。重さは530gと軽量だ。カメラ、USB、SDカード、スピーカーなどのインタフェースを搭載する。

 展示ブースでは、2画面のタッチパネルを生かしたデモンストレーションした。2画面に電子書籍を表示すれば、実際の本のように閲覧できる。また、教科書を想定し、右画面に文章を表示し、左画面に動画を表示するといった使用方法が提案されていた。

 同社支配人パーソナルソリューション事業開発本部長の西大和男氏は、「すでに製品として発表されたAndroid端末で、2画面のものはない。ワールドワイドでの反応を知るために、今回の出展に踏み切った」と語る。同社は、まず企業向けに提供をし、提供先の企業がコンシューマーに提供する「BtoBtoC」の形を想定している。同氏は、「まず、アプリを提供先の企業と共同で作っていったほうが開発が早いと思っているため、BtoBtoCを考えている。当然ながら、現在2画面用のアプリはなく、2画面の特徴を生かしたアプリをそろえていくのが先決だ」と説明。また、アプリがそろってきた段階で、コンシューマーへの提供も検討したいという。「その際は、1画面用のアプリと混同しないよう、2画面アプリ専用のサイトを立ち上げることも視野にいれている」。