アップルが2010年9月2日に一新した、携帯音楽プレーヤー「iPod」シリーズ。発売日の時点では「来週より順次出荷」としており、早ければ数日以内に店頭に並び始めることになりそうだ。6日に同社の直販サイト「Apple Store」の出荷予定日を調べると、「iPod nano」が「7~10営業日」、「iPod touch」が「2~3週」、「iPod shuffle」が「5~7営業日」となっている。
 
 同社は2日、国内でも報道関係者向けのイベントを開催しており、日経パソコンは一足早く新製品の実機に触れることができた。その様子を動画で収録したので、ご紹介したい。

 まず新型のiPodシリーズについて整理しておこう。主力の「iPod nano」、液晶ディスプレイが大型の「iPod touch」、超小型の「iPod shuffle」がある。iPod nanoは、デザインを一新し、大幅に小型化した。従来モデルより46%小さくなり、42%軽くなったという。液晶ディスプレイが1.54型のマルチタッチ式となり、メニュー操作用のボタン類がなくなった。1画面に4つのアイコンが並び、各アイコンを指で触れることで、iPhoneのように各種機能を呼び出せる。楽曲の再生、FMラジオ、写真、時計、歩数計などのアイコンが用意されている。価格は、8GBモデルが1万3800円、16GBモデルが1万6800円。それぞれ、きょう体のカラーが6色ある。

 3.5型のマルチタッチ式液晶を搭載するiPod touchは、外観は従来通りだが、液晶ディスプレイの高画素化と薄型化を図った。液晶は同社が「Retina(網膜)ディスプレイ」と呼ぶタイプで、960×640ドット。厚さは7.2mmとなった(旧モデルは8.5mm)。またカメラが追加され、静止画やハイビジョン動画(画質は720p)を撮影可能になった。iPhone 4に採用されたテレビ電話機能「FaceTime」にも対応する。価格は8GBモデルが2万900円、32GBモデルが2万7800円、64GBモデルが3万6800円。

 「iPod shuffle」は、前々モデルに近いデザインに戻り、メニュー操作用のボタン類が復活した。2GBモデルのみ用意し、価格は4800円。5色からきょう体のカラーを選べる。

 

2日の報道関係者向けのイベントで、各実機を触れることができた。外観と製品の特徴をご覧いただきたい
■変更履歴
記事掲載当初、記事の冒頭で「アップルが2009年9月2日に一新した」としていましたが、正しくは「アップルが2010年9月2日に一新した」です。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。 [2010/9/6 23:00]