ロジクールは2010年8月10日、ハイビジョン画質に対応したWebカメラ4機種を発表した。テレビ電話や動画チャット、「USTREAM」による動画中継のほか、通常の動画撮影に利用できる。1080i(1920×1080ドット)に対応した「HDプロ ウェブカム C910」(価格はオープン、直販価格は9980円)と、720p(1280×720ドット)に対応した「HDウェブカム C510」(同 4980円)、「同 C310」(同 3480円)、「同 C270」(同 2480円)がある。HDウェブカム C310と同 C270には、ヘッドセットをバンドルしたモデルも用意する。出荷は「同 C510」のみ2010年秋で、それ以外は8月27日。

 「16対9の横長液晶を搭載したパソコンが増えており、テレビ電話を高画質かつ大画面で楽しみたいユーザーが増えている。こうしたニーズに、いち早く対応した」(マーケティングコミュニケーションPRの寺沢卓哉スペシャリスト)。独自開発したハイビジョン対応のテレビ電話ソフト「Logicool Vid HD」が全モデルに付属する。SkypeやWindows Liveメッセンジャーなど、動画チャットサービスでも利用できる。

 同社のWebカメラシリーズの最上位モデルに位置付けられるHDプロ ウェブカム C910は、独カールツァイスのレンズを採用し、オートフォーカス機能も搭載する。レンズの左右にはステレオマイクを配置した。最大30フレーム/秒で動画を撮影できるが、テレビ電話時は720p(1280×720ドット)となる。動画共有サイト「YouTube」へワンクリックで投稿することも可能。静止画は最大1000万画素での撮影となる。

 HDウェブカム C510、同 C310、同 C270の違いは、静止画撮影時の画素数やフィルターの有無などで、基本機能は大きく変わらない。

 全モデルとも、対応OSはWindows XP/Vista/7。USBビデオクラス(UVC)と呼ぶ規格に対応しており、Macでもドライバーをインストールすることなく使える。ただ、パフォーマンスの最適化や画質補正など、全機能が使えるわけではない。HDプロ ウェブカム C910については、Mac上でもオートフォーカス機能が有効になる。