マイクロソフトは2009年12月11日、ユーザーの環境によってはWindows Update(Microsoft Update)を利用できない状況が続いていたことを明らかにした。Windows Updateサイトにアクセスすると、エラーが表示される場合があった。現在では問題は解消済み。

 同社には、「Windows Updateを実行すると、エラーが表示されて更新できない」という報告がユーザーから寄せられていたという。具体的には、以下のような英文のエラーが表示されて、セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)などが適用できなかった。


Server Error

403 - Forbidden: Access is denied.

You do not have permission to view this directory or page using the credentials that you supplied.

 ただ、すべてのユーザーがWindows Updateを利用できなかったわけではない。Windows Updateを利用するためのプログラム「Windows Update Agent(Windows Updateエージェント)」が最新バージョンではなかったユーザーだけが利用できなかった。

 通常は、ユーザーが意識しなくても、Windows Updateエージェントは最新版に更新されるが、ユーザーの環境や設定によっては、更新されていない場合があったという。その場合に限り、今回の問題の影響を受けた。

 このため、問題が報告された当初、マイクロソフトでは、Windows Updateエージェントを更新することを対応策として推奨。同社公式ブログでは、Windows Updateエージェント最新版の入手先などを説明した。

 セキュリティ関連のメーリングリストなどでは、「Microsoft UpdateをWindows Updateに戻して、再度Microsoft Updateに変更する」ことが対応策として挙げられていた。この方法でも、Windows Updateエージェントは最新版に更新される。

 現在では、Windows Updateのサーバー側での対応が完了。ユーザーの環境にかかわらず、エラーが表示されることはなくなったとしている。また、Windows Updateエージェントが更新されない問題についても解消。ユーザーの環境にかかわらず、Windows Updateエージェントは自動的に更新されるようになっているという。