ソースネクストは2009年12月7日、Windows 7への引っ越しをサポートする特設サイト「誰でもカンタン Windows 7 引越術」を開設した。ボタンをクリックして質問に答える「乗換えタイプ診断」を設置し、新しいパソコンを買うのか、既存のパソコンをアップグレードするのか、といったケースごとに必要な情報を提供する。この特設サイトを通じて、「マカセル 引越」や「マカセル 自動バックアップ」など同社の関連製品を紹介し、購入を促すのが狙い。公開は2010年3月31日までを予定している。

 同社は、2009年3月3日に「ウイルスセキュリティZERO」のWindows 7対応保証を発表し、同5月28日には主要100製品の対応保証を発表するなど、いち早くWindows 7への対応を進めてきた。現在では200を超える製品がWindows 7に対応しているほか、主要24製品については「Compatible with Windows 7」のロゴを取得している。同社Webサイト内のWindows 7対応製品一覧ページへのアクセスは、Windows 7の発売後2.8倍に増えたという。

 特設サイトの開設に合わせて開催された記者説明会には、マイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長の中川 哲氏が応援に駆け付け、Windows 7の販売やサポートの状況について説明した。

 中川氏は冒頭、Windows 7のパッケージ販売数が、11月に前年同月(Vista)の6.2倍を記録したというBCNのデータを引用。「10月から12月の四半期では、Windows 7の『7』と同じ7倍くらいの伸び率を達成したい。クリスマス商戦やボーナス商戦もあることから、それくらいいけるのではないかと思っている」と、販売の好調をアピールした。

 また中川氏は、Windows 7の発売後に同社のサポート窓口に届いた購入者の声も紹介。ユーザーからは、起動や動作が速いというパフォーマンスに対する喜びのコメントを最も多くもらい、次にファイルの整理や検索がしやすいという点が評価されているという。

 一方、マイクロソフトへの問い合わせ内容としては、アップグレード方法に関する質問が最も多く、次にシステム要件の確認、3番目に「Windows XPモード」に関する問い合わせが続く。中川氏が「上位3番目に入るとは非常に意外だった」とするWindows XPモードは、Windows XP用のソフトウエアをWindows 7上で動かすための互換性対策機能。その導入手順や動作条件についての質問が多いといい、Windows XPとの互換性にユーザーの高い関心があることが伺える。

 マイクロソフトでは、年末年始から年度末にかけて、Windows 7への移行に対するニーズはさらに高まると見ている。中川氏は、「10月、11月はどちらかというとスキルの高いユーザーが移行してきたが、12月からは様子を見ていた一般ユーザーの移行が増えるだろう。スムーズに移行するための情報は当社からも提供していくが、純正のソフトだけでなく、より使い勝手が良く、簡単に移行できるソフトを提供しているメーカーとも協力しながら、『マカセル 引越』のような優れたソリューションを我々も一緒になって提供していきたい」と語り、マイクロソフトのWebサイトに、ソースネクストの特設サイトへのリンクを設けるなどの連携を図っていくことを明らかにした。