ジェイ・ディ・エスは2009年7月1日、Super Talent Technologyの2.5インチHDD互換のSSD「MasterDrive SX」を発売した。コントローラーとフラッシュメモリーはSamsung Electronics製で128MBのバッファーを搭載する。ラインアップは64GBと128GBの2種類。公称値は64GBモデルが最大読み出し220MB/秒、最大書き込みが120MB/秒、128GBモデルが最大読み出し220MB/秒、最大書き込みが200MB/秒だ。実勢価格は64GBモデルが2万円。128GBモデルが3万8000円。日経WinPC編集部は128GBモデルを入手、性能を評価した。
テスト環境は以下の通りだ。
- 【CPU】Core 2 Duo E6850(3GHz)
- 【マザーボード】P5K(ASUSTeK Computer、Intel P35+ICH9搭載)
- 【メモリー】DDR2-800 1GB×2
- 【HDD】WD Caviar Blue 500GB(Western Digital)
- 【グラフィックスボード】ATI Radeon HD 3450搭載ボード(Sapphire Technology)
- 【電源ユニット】AS Power Silentist S-650EB(アビー、定格出力650W)
- 【OS】Windows Vista Ultimate Service Pack 1 32ビット日本語版
「CrystalDiskMark 2.2」(ひよひよ氏作)でテストのデータ量を1000MBにしたときの結果は、順次読み出しで216.7MB/秒、順次書き込みで195.8MB/秒。データ量を512KBにしたときのランダムアクセスでは、読み出しが176MB/秒、書き込みが145.6MB/秒。順次アクセスの結果は、公称値とほとんど同じだ。
MasterDrive SXを同価格帯の他社製品と比較した。読み出しでは、同様にSamsung Electronics製コントローラーを採用した「CMFSSD-128GBG2D」(Corsair)より、順次アクセスで10MB/秒ほど、ランダムアクセスで4MB/秒ほど遅い(グラフ1)。INDILINX製コントローラー搭載モデルとの比較では、順次アクセスでいずれの製品をも下回る。「Agility Series」(OCZ Technology)より16MB/秒、「SSD25D」(Transcend Information)より11MB/秒、「GH-SSD256GS-2MA」(グリーンハウス)より6MB/秒遅い。
書き込みでは、MasterDrive SXは今回比較したすべての製品を上回った。Samsung Electronics製コントローラーのCMFSSD-128GBG2Dより順次アクセスで9MB/秒、ランダムアクセスで2MB/秒速い。INDILINX搭載の各製品との比較では、順次アクセスで51M~58MB/秒、ランダムアクセスで16~20MB/秒速かった。
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