マイクロソフトは2009年4月15日、低価格のミニノート(ネットブック)向けに「Office Personal 2007 2年間ライセンス版」の提供を開始すると発表した。これは、Office Personal 2007を2年間使用できる“期限付き”バージョンで、パソコンメーカーがネットブックにプリインストールして、安価に提供できるようにしたもの。Word 2007、Excel 2007、Outlook 2007、IME 2007の4製品を含み、2年間を過ぎると、閲覧や印刷のみ可能な機能制限モードに切り替わる。

 現時点で同製品の採用を表明しているメーカーは、アスーステック・コンピューター、NEC、エプソンダイレクト、デル、東芝、日本エイサー、日本ヒューレット・パッカード、富士通、レノボ・ジャパンの9社。日本エイサーは同日、ネットブックの「Aspire One D250」シリーズを発表し、2年間ライセンス版のOfficeを添付したモデルを用意した。

 Aspire One D250の場合、Officeなしのモデルに比べ、2年間ライセンス版のOffice付きモデルは実勢価格が1万円高くなる。通常のデスクトップパソコンやノートパソコンの場合、Office Personal 2007をプリインストールしたモデルは、Officeなしモデルに比べて約2万円高くなるのが一般的。2年間ライセンス版はプラス1万円で済むので、その分、割安というわけだ。

 なお、同Officeを利用するには、最初にインターネット経由でライセンス認証(アクティベーション)を行う必要があり、ネットへの接続環境が必須となる。また、Office Personal 2007の通常版もしくはアップグレード版を別途購入した場合、使用期限のない通常ライセンスへ切り替えることができる。