モバイルモードは2009年3月中旬、PhotoFastブランドの新型SSD「G-Monster V3」(PF25S128GSSDV3、128GB)を発売した。実勢価格は5万円前後。日経WinPC編集部はサンプル品で、その性能を検証した。

 G-Monster V3は、OCZ Technologyの最新SSD「Vertex Series」と同様に、Indilinx製コントローラーを内蔵する。エルピーダメモリ製のキャッシュメモリー(64MB)やSamsung Electronics製のフラッシュメモリーを搭載する点も、Vertex Seriesと同じだ。128GBモデルでは、基板の表裏でフラッシュメモリーを16枚搭載している。

モバイルモード(PhotoFast)の「G-Monster V3」。外装は金属製で、白く塗装してある。
モバイルモード(PhotoFast)の「G-Monster V3」。外装は金属製で、白く塗装してある。
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Indilinx製コントローラーとエルピーダメモリ製のキャッシュメモリー、Samsung Electronics製のフラッシュメモリーを搭載している。OCZ TechnologyのSSD「Vertex Series」と同じだ。
Indilinx製コントローラーとエルピーダメモリ製のキャッシュメモリー、Samsung Electronics製のフラッシュメモリーを搭載している。OCZ TechnologyのSSD「Vertex Series」と同じだ。
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 過去に、Vertex Seriesの転送速度を測定したところ、順次読み出しが242MB/秒など、自作PC向けのSSDでは最速クラスだった。同じコントローラーを使うG-Monster V3も同等の速さが期待できる。早速、ベンチマークテストを実施した。

 結果はグラフの通り。「Sandra 2009」(SiSoftware)の「File Systems」の結果では、順次読み出しが213MB/秒など、各項目ともOCZ製Vertex Seriesの30GBモデルと120GBモデルの間に位置する結果だった。なお、OCZのVertex Seriesは、容量によって転送速度が異なる仕様になっている。

「Sandra 2009」(SiSoftware)の「File Systems」の結果。G-Monster V3の転送速度は、OCZ製Vertex Seriesの30GBモデルと120GBモデルの中間の結果となった。
「Sandra 2009」(SiSoftware)の「File Systems」の結果。G-Monster V3の転送速度は、OCZ製Vertex Seriesの30GBモデルと120GBモデルの中間の結果となった。
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 ストレージ機器の読み書き速度を測る定番のソフト「CrystalDiskMark」(ひよひよ氏作)の結果でも、OCZ製Vertex Seriesの120GBモデルより、一部の項目を除いて、全体的にやや遅かった。ただ、現在購入できる自作PC向けのSSDとしては、かなり高速だといえる。

「CrystalDiskMark」(ひよひよ氏作)の結果。データ量は100MB。OCZ製Vertex Seriesの120GBモデルより、「512K」のランダム読み出しなどを除いてやや遅かった。
「CrystalDiskMark」(ひよひよ氏作)の結果。データ量は100MB。OCZ製Vertex Seriesの120GBモデルより、「512K」のランダム読み出しなどを除いてやや遅かった。
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データ量を1000MBとしたときの結果。こちらも同様に、「512K」のランダム読み出しなどを除いて、OCZ製Vertex Seriesの120GBモデルよりもやや遅かった。
データ量を1000MBとしたときの結果。こちらも同様に、「512K」のランダム読み出しなどを除いて、OCZ製Vertex Seriesの120GBモデルよりもやや遅かった。
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 G-Monster V3は、128GBモデルのほか、32GBの「PF25S32GSSDV3」(実勢価格は2万円)、64GBの「PF25S64GSSDV3」(実勢価格は3万円)が販売されている。

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