スカイプ・テクノロジーズは2009年3月17日、同社の音声通話ソフトの新版「Skype 4.0 for Windows」の概要を報道関係者向けに説明した。同ソフトは今年2月に同社のWebサイトで公開した。テレビ電話の映像品質を向上したほか、ユーザーインタフェースを変更した。同社いわく「これまでで最も大きなバージョンアップ」ということで、公開から約1カ月たった同日に発表会を開催し、新機能をアピールした。

 Skype 4.0 for Windowsは、同社が新たに開発した音声コーデック「シルク」を採用。通話時に使用する通信帯域を従来の約50%に抑えている。また、帯域管理機能を搭載し、通信状況に合わせて音声や映像の品質を随時最適化できるようにした。このため「通信速度が低い環境でも、より高品質の音声通話、テレビ電話が楽しめる」(同社の日本担当カントリーマネージャー 岩間真一氏)。

 加えて、ソフトのユーザーインタフェースも一新。コンタクトリストやテレビ電話の画面などを1画面に収めたほか、テレビ電話の画面を全画面表示する機能なども搭載している。

 さらに、同社では近日中にオンラインショッピングサイト「Skype Shop」を開設する予定だ。このサイトには、Skype 4.0 for Windowsの専用タブから直接アクセスが可能。Skypeで使えるヘッドセットやWebカメラなどを購入できる。同社のアジア・パシフィック地域担当バイスプレジデントのダン・ニーリー氏はショッピングサイトを立ち上げた理由について、「これまでからSkypeで使える機器はどこで買えるのかという問い合わせが多かったため、分かりやすいサイトを設けた。また、専用サイトでスカイプが認めた機器を販売することで、Skypeを利用するのに最適なツールをユーザーに提案できる」と説明した。