Seagate Technologyは2009年2月中旬、内蔵するディスク1枚に500GBを記録できるHDD「Barracuda 7200.12」(ST31000528AS、1TB)を発売した。実勢価格は9000円前後。日経WinPC編集部はサンプルを入手し、ベンチマークソフトで転送速度を測定した。

 ディスク1枚に500GBを記録できるのは、現行の3.5インチHDDでは最大となる。これまで500GB/ディスクを使った1TB以上の製品としてSamsung Electronics製HDDが販売されていたが、回転数は5400回転/分。これに対して、SeagateのST31000528ASや同じディスクを使った500GBモデルの「ST3500410AS」は7200回転/分のため、転送の速さが期待できる。

 「Sandra 2009」(SiSoftware)の「File Systems」による結果は、右の通り。順次読み書きは、120MB/秒を超え、3.5インチHDDでは最速クラスだった。最新のSSDとの比較では、HDDが得意とする書き込みは速かったものの、SSDが得意な読み出しでは大きく差が付いた。

 「CrystalDiskMark」(ひよひよ氏作)の結果は、512KBのランダム書き込みで、今回比較した最新のSSDより高速だった。その他の結果は、SSDの方が速かった。

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