ソニーは2009年2月26日、デジタルカメラで撮影した静止画や動画に撮影時の位置情報を記録できるGPSユニット「GPS-CS3K」を発表した。従来製品と比べてGPSの感度を高め、新たに液晶ディスプレイを搭載した。発売予定は2009年3月13日で、希望小売価格は1万8900円となる。

 GPS-CS3Kは、本体にデジタルカメラの撮影画像を記録したメモリーカードを挿入することで、GPSから得た撮影時の位置情報を画像に付加できる製品。実際には撮影画像のExif情報に記録される撮影日時の情報を基に、同時刻にGPS-CS3Kが取得した位置情報と照合する仕組み。

 このため、GPS-CS3Kはデジカメと一緒に持ち出し、撮影時は電源を入れて位置情報を取得できる状態にしておく必要がある。対応する画像はExif 2.1以降に準拠しているJPEG、ソニー製デジカメのRAWデータ。ほかにソニー製の、一部のデジカメやDVカメラで撮影した動画にも対応する。対応するメモリーカードはメモリースティックとSDメモリーカード。

 従来品と比べて、GPS電波の受信感度を高めた。これによりバッグの中にGPS-CS3Kを入れた状態でも位置情報を取得できるという。また、新たに液晶ディスプレイを搭載。GPSの電波受信状況、緯度・経度、電池残量、現在日時などを表示する。電源は単3形電池1本を使用する。ソニー製単3形アルカリ乾電池を使用した場合「15時間駆動する」(ソニー)という。

 オンライン地図サービスの「Googleマップ」や「Google Earth」に対応。撮影日時に応じた軌跡や撮影画像を地図上に表示できる。地図上に表示した軌跡や撮影画像はメールで送信して共有可能だ。サイズは幅57×高さ80×奥行き23mm、重さは70g。