国内の主要パソコンメーカー4社(NEC、エプソンダイレクト、ソニー、富士通)は2009年2月12日までに、不具合が発生する恐れのある米シーゲイト・テクノロジー製ハードディスク(HDD)を搭載したパソコンの機種を公表した。該当機種では、HDDに内蔵したファームウエアの不具合により稀(まれ)にデータの読み書き不能に陥るという。

 4社が公表した該当HDDを搭載した製品は以下の通り。NECは2008年9月以降に出荷したVALUESTARシリーズの一部。富士通は2008年6月以降に出荷したFMV-DESKPOWERシリーズおよびFMV-TEOシリーズの一部。ソニーは2008年5月以降に出荷したVAIOシリーズの一部。エプソンダイレクトは2008年5月以降に出荷したEndeavorシリーズの一部。同時に4社は、該当機種の確認方法などを明記した専用ページを公開した。

 NECとエプソンダイレクト、富士通の3社は、該当ユーザーに対して不具合を修正したファームウエアを格納したCDを送付するという。また富士通は修正済みファームウエアを自社サイトでも提供する。ソニーは「シーゲイト社と共同で対応策などの検討を進めている」としており、現時点では具体的な対応策を表明していない。

 そのほかのメーカーでは、日本ヒューレット・パッカードが「不具合の恐れがあるのは法人向けモデルのみで個人向けモデルは該当しない。修正済みファームウエアは2月の第3週に自社サイトで公開する予定」と明かした。デルも近日中に不具合の影響について公表する見込みだ。