マイクロソフトは2008年10月10日、同社が開発するブラウザーへのプラグイン「Silverlight」の次期版「Silverlight 2」の正式版のダウンロード配布を来週にも開始すると発表した。前バージョンのSilverlight 1をインストールしているユーザーは、自動更新でアップデートされる。

 Silverlight 2で、ユーザーが最も恩恵を受けるのは動画配信機能の大幅な拡張。著作権保護技術「Silverlight DRM」を実装しており、Windowsだけでなく、Mac OSにもDRMを施した動画を配信できる。

 ほかにも、「アダプティブストリーミング」という機能を追加。これは、ストリーミング配信の動画を閲覧する際に、ネットワークの回線状況に応じて適切なビットレートで再生する機能だ。従来は再生開始時のビットレートを下回ると、再生を一時停止して一定量のデータをため込む処理(バッファリング)を行っていた。アダプティブストリーミング機能によって、回線が混雑しているような環境下でも、ストレスなく動画を視聴できるようになるとしている。

 動画配信だけでなく、画像の閲覧に関しても「Deep Zoom」という機能を追加した。高解像度の画像をスムーズに拡大・縮小できる機能だ。

 SilverlightはヤフーやUSENが既に採用しており、対応Webサイトはいくつかある。10月10日にはNECビッグローブもDeep Zoom機能を活用した新サービス「BIGLOBE ウェブリアルバム 新着ズームビューア βversion」を発表した。