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Intel新CPU、Q8200とE5200をオーバークロック

Q8200の性能はQ6600と同等で消費電力は低い、E5200はお買い得

西村 岳史=日経WinPC 2008/09/01 日経WinPC

 Intelは2008年8月31日、デスクトップPC向けCPUに2つの新しいシリーズを追加した。一つはクアッドコアCPUのCore 2 Quad Q8200。もう一つはデュアルコアのPentium Dual-Core E5200だ。いずれも製造プロセスは最新の45nm(ナノメートル)を使っている。

 Q8200は、Q9000シリーズの下位となる廉価版のクアッドコアCPUで、FSBこそ上位モデルと同じ1333MHzだが、2次キャッシュ容量は計4MB(デュアルコア当たり2MB×2)と、上位モデルの計12MBや計6MBと比べて少ない。動作周波数はクアッドコアCPUとしては一番低い2.33GHz。これまで最廉価クアッドコアCPUだったQ6600(2.4GHz、FSB1066MHz)より、キャッシュ容量が少なく動作周波数はわずかに低く、FSBは高いという仕様だ。

 E5200は、65nm版Pentium Dual-Core、E2000シリーズの後継モデルだ。FSBはE2000シリーズと同じ800MHz。動作周波数はPentium Dual-Coreでは最高だったE2220の2.4GHzより100MHz高い2.5GHz。2次キャッシュ容量は2MBと45nm版デュアルコアCPUとしては少ないが、E2000からは倍増している。日経WinPC編集部は、この2製品の評価用版を入手し、性能と消費電力、さらにオーバークロック耐性を調べた。

注目のQ8200、Q6600とほぼ同じ性能を示す

 テストに使用したパーツは以下の通りだ。

  • 【マザーボード】P5Q-E(ASUSTeK Computer、Intel P45搭載)
  • 【メモリー】DDR2-800 1GB×2
  • 【HDD】Deskstar P7K500 500GB(日立グローバルストレージテクノロジーズ)
  • 【グラフィックスボード】性能評価時はRadeon HD 4850搭載製品、消費電力測定時はRadeon HD 2400 PRO搭載製品
  • 【電源ユニット】AS Power Silentist S-650EB(アビー、定格出力650W)
  • 【OS】Windows Vista Ultimate Service Pack 1 32ビット日本語版

 メモリーの速度やCPUの動作電圧などはBIOSの初期状態、自動設定のまま変更していない。各ベンチマークソフトの特徴とテスト内容の詳細は記事の末尾にまとめてある。

 まずは基本性能の確認として、「Sandra XII.2008」のメモリー転送テスト「Buff'd iSSE2 Memory Bandwidth」と、「Cache&Memory」の「256MB Blocks」の結果を示す(グラフ1)。このテストはコア数、動作周波数、FSBが影響するが、Intelプラットフォームでは特にFSBの影響が大きい。Buff'd iSSE2 Memory Bandwidthは「Int」と「Float」の平均値だ。Core 2 Quad Q8200はFSB向上分が効いて、Q6600よりも転送が速くなっている。Pentium Dual-Core E5200は、45nm版での改良点が効いたのか動作周波数のわずかな違いが影響したのか、E4600よりも転送が速いケースがあった。

 グラフ2は、3Dレンダリングのベンチマークソフト「CINEBENCH R10」の結果だ。Q8200はわずかにQ6600より低いが割合で見れば1%。ほぼ同じ性能だと言っていいだろう。Q8200は2.33GHz、キャッシュ計4MBで、Q6600の2.4GHz、計8MBより劣る。その差を45nm版でのコアの改良とFSB向上分で埋めた形だ。ただ、Q9300(2.5GHz、キャッシュ計6MB)とは明確な性能差がある。Q9300は2.66GHzのQ9400に置き換わりつつあるので、廉価版クアッドコアと上位モデルの性能差はこれまでよりも広がった。一方のE5200は2.4GHzでキャッシュが同容量のE4600よりも速く、2.53GHzでキャッシュが3MBのE7200に迫る性能を示した。

 グラフ3は3Dグラフィックス性能を測る「3DMark」におけるCPU関連テストの結果だ。「3DMark06」も最新版の「3DMark Vantage」も、CPU関連テストはマルチスレッド化されており、CINEBENCH R10と同じく複数コアの効果がはっきりと現れる。Q8200とQ6600はこのテストでもほぼ同じ性能だった。E5200も傾向は変わらず、E4600よりはE7200に近い性能だ。

 グラフ4は「PCMark Vantage」の総合テストの結果だ。このテストは、CPU性能だけが大きく影響するように作られたCINEBENCHや3DMarkのCPU関連テストとは異なり、画像処理などのより一般的なアプリケーションに近い処理からスコアを算出する。Q8200とQ6600が同じ結果を示す一方で、E5200はE4600と同等になった。

 最後はハイビジョン動画のエンコード処理の結果だ(グラフ5)。ペガシスの「TMPGEnc 4.0 XPress」で、1分間のMPEG-2 TS形式の動画ファイルをWMV形式やH.264形式に変換した。傾向は若干異なるが、Q8200とQ6600はほぼ同じ処理性能だ。E5200はE7200に比べて性能がわずかに落ちる。もっとも、その差は2.6~3%であり、大きなものではない。

消費電力は圧倒的に低い、Q8200はデュアルコアとほぼ同じ

 性能はQ8200とQ6600がほぼ同じ。E5200はCPUとしての能力はE7200に迫るが、一般的なアプリケーションの実行ではやや差が開く、という傾向にある。では消費電力はどうだろうか。グラフ6は、アイドル時と負荷時のシステム全体の消費電力の違いを示したものだ。

 Q8200は、これまで消費電力の低さが際立っていたQ9300よりもアイドル、負荷時ともにさらに低い。負荷時でもE8600と同程度の消費電力しかない。ただし、このQ8200が特に消費電力が低い個体である可能性もある。最近のCPUは、個体ごとに動作電圧やリーク電流が異なるため、同じモデルでも全く同じ消費電力になるとは限らないからだ。E5200も低い。E7200と同程度で、E2200やE4600よりは格段に低くなっている。Intelの45nm版CPUは、それまでの65nm版に比べて明確に消費電力が下がっている。全般的に消費電力の低い廉価版CPUでも、その傾向が現れている。

 ただ、Q8200の実勢価格は9月1日時点で2万6000~2万8000円。「初物価格」としてやや高くなっているとはいえ、Q6600が2万2000円なのに比べると割高なのは否めない。消費電力が低いというメリットに5000円出せるかどうかが、「買い」の判断の分かれ目だろう。一方、E5200はお買い得だ。E5200の実勢価格は1万円前後。E2200は9000円弱で、今回テストしていないE2220(2.4GHz)が1万円前後だ。E5200は、既存製品とほぼ同じ価格で性能が上がり消費電力が下がることになる。

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