アドビ システムズは2008年6月17日、「AIR(Adobe Integrated Runtime) 1.1」を公開した。このバージョンで、日本語環境に初めて正式対応した。同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。対応OSはWindowsおよびMac OS X。

 AIRは、インターネットと密接に連携するデスクトップアプリケーションの実行環境。ブラウザーでは実現できなかった使い勝手や見栄えを可能にする。AIR 1.0は2008年2月に正式公開されていたが、英語版のみだった。今回1.1で日本語に対応したことで、日本語を使ったアプリケーションの開発が容易になった。例えば日本語が使われているHTMLデータをAIRアプリケーション上で表示する際の文字コードの自動判別や、日本語入力ソフトへの対応などが行われた。

 国内では、既にアスクルやソニーなどがAIRアプリケーションを開発/配布している。両社は、こうしたアプリケーションをAIR 1.1に対応させ、2008年夏頃に配布する予定だ。