2008年1月26日、1万回転/分を誇るWestern Digitalの高速HDD「WD VelociRaptor」(WD3000GLFS、300GB)がWinPC編集部に届いた。その速度を確かめるべく、早速ベンチマークを実施した。

 VelociRaptorは、「WD Raptor」の後継となる製品で、実勢価格は約4万円。従来のWD Raptorは3.5インチフォームファクターで、直径約3インチのディスクを内蔵していた。一方、VelociRaptorは2.5インチフォームファクターとなり、着脱可能な放熱用の専用ヒートシンク「WD-IcePAK」に取り付けて、3.5インチのHDDと同じ形状にしている。

 従来のWD Raptorは最大容量が150GBだったが、VelociRaptorは2倍の300GBに増えた。内蔵するディスクは従来と同じ2枚のため、記録密度は2倍になっている。その分、速度も増加しているはずだ。

 「Sandra 2008」(SiSoftware)の「File Systems」で、HDDの速度を測定し、333GB/ディスクの高記録密度ディスクを内蔵した5400回転/分の「WD10EACS-00D6B0」(1TB)と比較した。WD10EACS-00D6B0も健闘したが、WD3000GLFSの速さは圧倒的。全体で2~4割程度、性能が高かった。特に1万回転/分の高速回転が効き、ランダム読み出し時は、WD10EACSよりも38%高速だった。