カメラ記者クラブは2008年5月19日、過去1年間において発売されたカメラやカメラ関連製品の中から最も優れた製品を選ぶ「カメラグランプリ2008」の選考結果を発表した。大賞にはニコンのデジタル一眼レフカメラ「D3」が選ばれた。

 D3はニコンのデジタル一眼レフカメラで最高峰に位置する製品。実勢価格は約58万円となる。大賞の選考理由は「新開発の1210万画素CMOSイメージセンサー、常用可能なISO6400の高感度撮影機能、高密度のオートフォーカスを搭載し、最高峰の製品にふさわしい性能と操作性を備えている」こと。

 選考委員はカメラ記者クラブのメンバー、「アサヒカメラ」や「カメラ年鑑」といった写真・カメラ雑誌の編集長など。2008年度は総勢55名が選考に当たった。各選考委員の投票によって大賞を選出。2008年度の選考対象となったカメラは、2007年4月1日から2008年3月31日までに国内で新発売された170機種としている。

 大賞のほかに、カメラ記者クラブ賞も選出。これは、大賞を受賞したカメラを除くすべてのカメラと、写真関連製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に優れた製品を選ぶもの。今回受賞したのは3製品で、コンパクトデジタルカメラながらデジタル一眼レフと同等サイズの撮像素子を備えたシグマの「DP1」、液晶ディスプレイでは初の受賞となるナナオの「EIZO ColorEdgeシリーズ」、富士フイルムの銀塩カメラ用フィルム「Velvia50」が選ばれた。

 また、カメラグランプリが2008年度で25周年を迎えたことを記念して、一般ユーザーの投票で選ぶ「あなたが選ぶベストカメラ大賞」を新設。受賞したのは大賞と同じくD3となった。一般ユーザーの投票は、2008年3月19日~22日に実施した「フォトイメージングエキスポ 2008」の開催期間を投票期間とし、電子メールによる投票とした。応募総数は121、有効投票数は99だった。