10年以上も前に撮影したビデオテープ、レコードやカセットテープに録音した古い音源、懐かしいアルバムの写真やネガフィルム――。これらはそのままではパソコンなどで扱うことができない、「アナログ」な記録メディアだ(図1)。
これらを長時間大切にしまっておいたとしても、10年後、20年後に映像や写真を美しいまま見られるとは限らない。古いメディアであるほど、テープや紙などの素材は劣化が進む。レコードや古いフィルムなどは、再生するための機器が入手できなくなる恐れもある(図2)。
ビデオや写真を良い状態で長く保存しておきたいなら、今のうちに、パソコンで扱えるデータに変換する「デジタル化」をしておくとよい。動画ファイルや画像ファイルといったデータとして扱う方が、長期保存しやすいし、いつでも再生できる。万が一、テープや写真を紛失した場合も安心だ。
アナログな映像や音源をデジタル化するには、専用の変換ツールを使うのが便利。ビデオプレーヤーなどとパソコンを専用のケーブルで接続。再生した映像や音声を、付属のキャプチャーソフトでファイルとして保存する。1万円以下で入手できる。