「うーむ、実にあっけなくEPUBファイルができてしまった。これで終わりなのか?」

 実際には、出版を念頭に電子書籍を作り込んでいくと、細かい個所を調整したくなるものだ。そうすると、直接EPUBファイルを編集したくなるのが人情だ。

 「うん、たぶんそうだろうな」

 実は「Sigil(シギルまたはシジル)」という、とっておきのEPUB制作ソフトがある。Googleが開発したフリーソフトで、これを使いこなせば自作電子書籍の可能性がぐんと広がること間違いなしだ。

インストールして起動してみよう

 Sigilサイト(https://code.google.com/p/sigil/)のDownloadのページで、OSに合ったSigilのファイルをダウンロードする(図1)。ダウンロードしたファイルを実行してウィザード画面の指示に従えば、インストールは完了だ。

●「Sigil」をインストールする
図1 Sigilのサイトで、Windows用の実行ファイルをダウンロードして実行する
図1 Sigilのサイトで、Windows用の実行ファイルをダウンロードして実行する
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 Sigilを起動すると、三つのパネルが表示される(図2)。左側が「ブックブラウザー」だ。EPUBを構成するファイルを一覧にする。中央のパネルには、ブックブラウザーで選択したファイルの中身を表示する。右側のパネルは「目次」などを示す。

●Sigilを起動する
図2 Sigilの起動直後の画面。ブックビューの表示モードになっている
図2 Sigilの起動直後の画面。ブックビューの表示モードになっている
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