※ 記事中の実勢価格は2012年12月上旬時点のもの
使い終えたパソコンはきちんと処分する
買い替えや故障などで不要になったパソコンを廃棄処分するには、「PCリサイクル」と呼ぶ制度を利用する必要がある。PCリサイクルとは、パソコンの再資源化を目的とした、使用済みパソコンを回収する仕組みのことだ。一連の処理にかかる費用をパソコンの価格に上乗せという形でユーザーが負担し、代わりに回収や再資源化などの義務をメーカー側が担うというもの。資源有効利用促進法に基づき、パソコン3R推進協会が中心となり運用している。
PCリサイクル制度が始まった2003年10月以降の個人向けパソコンとディスプレイには「PCリサイクル」マークが付く(図1左)。マーク付きの機器であれば、廃棄時の処分料金は不要だ。
一方、制度を導入した2003年10月より前に販売していたパソコンやディスプレイ、自作パソコンなどはマークが付いていない。これらの機器の処分には別途料金がかかる。パソコンや液晶ディスプレイだと3150円(一部4200円)、CRT搭載型のパソコンやディスプレイだと4200円(一部5250円)になる(図1右)。
回収の依頼は、各メーカーの窓口に連絡して申し込めばよい(図2)。既に販売から撤退しているメーカーでも窓口を設けている場合がある。パソコン3R推進協会は、撤退メーカーを含めた受付窓口をWebサイトで公開しているので、事前に調べておこう。
回収の流れは、各メーカーでほぼ共通だ(図3)。PCリサイクルマークのないパソコンは、メーカーに申し込み料金を事前に支払う。自作パソコンなど回収窓口がないパソコンは、パソコン3R推進協会に申し込む。申し込みが完了すると専用の発送伝票が送られる。この伝票を梱包した回収対象に貼り付けて、郵便局に持ち込むか、集荷を電話などで依頼すればよい。