送信側のサーバーパソコン内の写真、音楽、ビデオなどのファイルを「パブリックフォルダー」に移動すれば、ほかのパソコンで再生できる。しかし、ファイルを移動するのは面倒だし、ファイル名で音楽やビデオを探すのも手間だ。できれば、いつも使っている「Windows Media Player」や「iTunes」などの管理・再生ソフトを利用したい。
Windows Media Player 12が搭載する「メディアストリーミング」機能を有効にすると、パソコンで取り込んだ音楽やビデオなどのデータを別のパソコンのWindows Media Playerで再生できる(図8)。設定は簡単で、ツールバーの「ストリーム」→「メディアストリーミングを有効にする」を選ぶだけだ(図9)。
【音楽やビデオをWindows Media Playerから簡単にアクセス】
図8 画像、音声、動画のファイルが入ったフォルダーをいちいち開くよりも、使い慣れたWindows Media Playerからアクセスした方が楽だ。「メディアストリーミング」機能を有効にしていれば、LAN内のパソコンのコンテンツをそのまま再生できる
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図9 コンテンツが保存されたパソコン(サーバー側)とLAN内の別のパソコン(クライアント側)の双方でWindows Media Playerを開き、「ストリーム」ボタン→「メディアストリーミングを有効にする」を選ぶ
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初期設定では、全てのパソコンで受信できるが、LAN内のパソコンごとに、配信の「許可」と「禁止」を設定することもできる。音楽以外にビデオや写真も閲覧可能だ(図10)。Windows XPの場合は、「Windows Media Player 11」で、ツールバーの「ライブラリ」ボタン→「メディアの共有」を選んで設定する。
図10 画面の左側の「ナビゲーションウィンドウ」の「その他のライブラリ」に、サーバー内のコンテンツが表示される。ファイルの種類を選択すると、一覧で表示され、ダブルクリックするとそのファイルをWindows Media Player上で再生できる