パソコンに保存した音楽ファイルをぐんと高音質にできるのが、D/Aコンバーター(以下、USB DAC)を使って聴く方法だ。接続は簡単で、パソコンのUSB端子にUSB DACをつなぐだけ。後はUSB DACにあるヘッドホン端子に、ヘッドホンやアクティブスピーカーを接続すればシンプルなシステムを構築できる。

 音楽CD相当の音声ファイルから、24ビット/96kHz程度のハイレゾファイルまで聴ければよいなら、USB DACには5万円以下の価格帯でも「Icon uDAC2」のような優れた製品が多くある。

 アクティブスピーカーはフォスター電機の「PA-2」のように実勢価格で2万円程度と手を出しやすい製品もあるが、できるだけ妥協のない高品位なものを選びたい。

●パソコンからの音をヘッドホンアンプで高品質に
ヘッドホンアンプはパソコンからデジタルで取り出した音声信号を、専用のD/A回路で変換でき、音質がぐんとアップする。アンプを内蔵したスピーカーをつなぐこともできる
ヘッドホンアンプはパソコンからデジタルで取り出した音声信号を、専用のD/A回路で変換でき、音質がぐんとアップする。アンプを内蔵したスピーカーをつなぐこともできる
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フォスター電機の「PA-2」はヘッドホンアンプとの組み合わせに便利なアンプ内蔵スピーカー。実勢価格は2万円
フォスター電機の「PA-2」はヘッドホンアンプとの組み合わせに便利なアンプ内蔵スピーカー。実勢価格は2万円
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シンプルでコンパクトなUSB DAC。データ受信と、アナログ変換のチップを分けるなど、安価ながらもしっかりとした設計で再生音がクリア
シンプルでコンパクトなUSB DAC。データ受信と、アナログ変換のチップを分けるなど、安価ながらもしっかりとした設計で再生音がクリア
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同社の中ではミドルクラスに当たる製品。オーディオ専用のクロックを内蔵する。標準ドライバーで24ビット/192kHzの再生が可能なのも特徴
同社の中ではミドルクラスに当たる製品。オーディオ専用のクロックを内蔵する。標準ドライバーで24ビット/192kHzの再生が可能なのも特徴
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元来はプロの音楽制作現場で使用される高機能オーディオインタフェース。付属の専用ケーブルで各種の端子に接続する。設定には専門知識が必要となる
元来はプロの音楽制作現場で使用される高機能オーディオインタフェース。付属の専用ケーブルで各種の端子に接続する。設定には専門知識が必要となる
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(和田 博巳=オーディオ評論家)