プリンター
無線LANのホームネットワークを構築することで、最もメリットを享受できる機器がプリンターだ。プリンターは本体サイズが大きく、設置場所が限定されやすい。USB接続のプリンターだと、ケーブルがつながる範囲で置き場所がなく、悩むケースがしばしば起こる。また、プリンターを使えるのはケーブルでつないだパソコン1台だけ。Windowsの共有機能を使えば他のパソコンでも利用可能だが、パソコンを起動しておく必要がある。今やパソコンは一人1台が当たり前になりつつある状況で、1台のプリンターをつなぎ替えて使うのは不便だ。
しかし、プリンターを無線LANにつなげば、こうしたケーブルの束縛から解放される。親機と通信可能な範囲であれば家中のどのパソコンでも印刷できるようになるので、利便性がぐっと向上する(図1)。
無線LANの搭載が広がる
ここ数年、インクジェット複合機など個人向けプリンターでは無線LAN搭載モデルが急速に広がっている。主要メーカーの現行モデルだと、無線LAN対応モデルは全体の半数以上に及ぶ(図2)。
無線LAN搭載プリンターの導入は、パソコンの接続テクニックがそのまま応用できる。付属ソフトで親機のSSIDや暗号化キーを指定すればよい。AOSSなどの自動設定機能に対応したモデルもある。接続を済ませれば、使い方は通常のUSB接続プリンターとほぼ同じだ(図3)。