パソコンで正常に表示されていたテキストファイルがAndroid搭載機器で文字化けするのは、「文字コード」の違いが原因です。Androidは、多言語対応コードの「UTF-8」が基本になっています。UTF-8は「ユニコード(Unicode)」で定められた2バイトの文字を、1バイトの英数字(ASCIIコード)と共存させるために使われる文字コードの一つです。

 一方、現在のWindowsパソコンで、日本語を含むテキストファイルを扱うときは、一般的に「シフトJISコード」が使われます。こうした違いにより、Windowsの「メモ帳」で正常に表示されるテキストファイルでも、Android搭載機器では英数字以外が化けてしまって読めないといったことが起こります(図1)。

●文字コードの違いで文字化け
図1 Windowsの「メモ帳」で正常に見えるテキストファイル(左)が、Android搭載機器で開くと文字化けすることがある(右)。文字コードの違いが原因だ
図1 Windowsの「メモ帳」で正常に見えるテキストファイル(左)が、Android搭載機器で開くと文字化けすることがある(右)。文字コードの違いが原因だ
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 文字化けを避ける最も簡単な解決方法は、文字コードを自動で判別するアプリでテキストファイルを開くことです。Androidを搭載したスマートフォンやタブレットは、機種によってインストール済みのアプリが異なります。文字化けが多いようなら、アプリを追加しましょう。

 例えば、有名なファイル管理ソフトの「ESファイルエクスプローラー」(中国イーストロングス、フリーソフト)に付属するテキスト閲覧ソフトは、シフトJISコードを正しく閲覧できます(図2)。テキスト編集ソフトの「Jota+」(イオタ・プラス、Aquamarine Networks.、フリーソフト)も有効です(図3)。

 Jota+はファイルを開くときに文字コードを選択できます(図4)。初期設定では「自動検出」になっていますが、うまく変換できないときは文字コードを指定して読み出すこともできます。いずれも、Androidの公式アプリストア「Google Play」で入手可能です。

●コード自動判別のアプリを入れる
図2 ファイル管理ソフトの「ESファイルエクスプローラー」が備える「ESテキストエディター」は、シフトJISコードのファイルを正しく閲覧できるようになった
図2 ファイル管理ソフトの「ESファイルエクスプローラー」が備える「ESテキストエディター」は、シフトJISコードのファイルを正しく閲覧できるようになった

図3 テキストエディター「Jota+」(イオタ・プラス)はテキスト閲覧だけでなく、長文の編集にも役立つ
図3 テキストエディター「Jota+」(イオタ・プラス)はテキスト閲覧だけでなく、長文の編集にも役立つ
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図4 Jota+での文字コード選択画面。初期設定で「自動検出」が選択されている。うまく変換できないときに強制的に別の文字コードで読み出すことも可能だ
図4 Jota+での文字コード選択画面。初期設定で「自動検出」が選択されている。うまく変換できないときに強制的に別の文字コードで読み出すことも可能だ
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