Windows 7だったら、3TBのHDDは簡単に利用できると思われがちだ。確かに、データドライブとして単体で追加するだけなら、ほとんどの場合問題無く使える。

 しかし、少し古いハードウエアを使っていると、正しく認識しないことがある。例えばIntel P67/H67以前のチップセットを搭載したマザーボードで、チップセットのRAID機能に組み込もうとすると、GPT形式でフォーマットした3TBのHDDは746.5GBのドライブとして認識してしまう。

 起動ドライブにしたときも、セットアップの過程でMBR形式のフォーマットに変換されることがある。MBR形式だと2.2TB以上は使えない。64ビット版のWindows 7を使っていても、マザーボードがUEFI非対応ならMBRに変換される。セットアップDVDを挿入する起動ドライブがUEFIモードになっていないと、MBRに変換されるので注意が必要だ。

●Windows 7で3TBのHDDを正しく認識しない
Windows 7は2.2TBを超えるHDDに対応しているが、それでも正しく認識しない場合がある。ちょっとした間違いで簡単に従来型のモードになってしまうので、要注意だ。
Windows 7は2.2TBを超えるHDDに対応しているが、それでも正しく認識しない場合がある。ちょっとした間違いで簡単に従来型のモードになってしまうので、要注意だ。
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●P67以前のマザーボードではRAIDにしない
Intelが提供するソフトウエアRAID用BIOSに不具合があり、Serial ATAをRAIDモードにするとGPTでフォーマットした3TBのドライブを746.5GBのドライブとして認識してしまう。
Intelが提供するソフトウエアRAID用BIOSに不具合があり、Serial ATAをRAIDモードにするとGPTでフォーマットした3TBのドライブを746.5GBのドライブとして認識してしまう。
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●インストール時も要注意
インストールメディアを挿入する起動ドライブが、UEFIモードになっている必要がある。USBメモリーからインストールする場合は、通常UEFIモードになっているのであまり心配ないが、光学式ドライブの場合はUEFIとSATAの2種類の選択肢が出てくる。SATAにすると、最初に領域を確保した時点でMBRドライブに変換される。
インストールメディアを挿入する起動ドライブが、UEFIモードになっている必要がある。USBメモリーからインストールする場合は、通常UEFIモードになっているのであまり心配ないが、光学式ドライブの場合はUEFIとSATAの2種類の選択肢が出てくる。SATAにすると、最初に領域を確保した時点でMBRドライブに変換される。
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