SSDやDDR3メモリーの価格が下がり、SSDは64GBが1万円以内、メモリーはDDR3-1333 8GBの2枚セットが1万円以下で購入できるようになった。予算が1万円しかなく、どちらかを買うか迷ったら、SSDを購入しよう。HDDをSSDに交換するだけで、体感速度がかなり改善する。

 もし、現在のメモリーが1GB×2枚などと少なければ、メモリーを増やしてもよいだろう。そのときは、タスクマネージャーのパフォーマンスタブにある「コミット」を確認する。コミットはOSやアプリケーションが使用しているメモリー容量を示している。コミットの数値が搭載メモリー量を超えていなければ、メモリーを増設しても効果は見込めない。

 1万円以下のSSDは60G/64GBモデル。1万3000円~1万7000円の120G/128GBモデルより、書き込みが遅い傾向にある。60G/64GBだと、空き容量の捻出に工夫が必要だ。もう少し予算を追加して、120G/128GBモデルを購入した方がよい。

●SSDは64GB以下、メモリーは8GB×2枚が買える
2012年1月中旬現在、SSDは60G/64GBモデルが1万円以下で購入可能だ。一方、メモリーはDDR3-1333 8GBの2枚組が8000~9000円程度から購入できる。「Crucial m4 SSD 64GB」(Lexar Media、写真左、9000円)と「EVO CORSA 16GB(GOC316GB1333C9DC)」(Golden Emperor International、写真右、8000円)を用意し、どちらを買うべきか比較した。
2012年1月中旬現在、SSDは60G/64GBモデルが1万円以下で購入可能だ。一方、メモリーはDDR3-1333 8GBの2枚組が8000~9000円程度から購入できる。「Crucial m4 SSD 64GB」(Lexar Media、写真左、9000円)と「EVO CORSA 16GB(GOC316GB1333C9DC)」(Golden Emperor International、写真右、8000円)を用意し、どちらを買うべきか比較した。
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●メモリーの利用状況を確認
Windowsで利用しているメモリー容量は、タスクマネージャーで確認できる。パフォーマンスタブのコミットがその容量だ。コミットの数値が搭載しているメモリー容量より少なければ、メモリーを増設しても劇的な改善は見込めない。
Windowsで利用しているメモリー容量は、タスクマネージャーで確認できる。パフォーマンスタブのコミットがその容量だ。コミットの数値が搭載しているメモリー容量より少なければ、メモリーを増設しても劇的な改善は見込めない。
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●ベンチマークはSSD交換が圧勝
起動ドライブを2TBのHDDから64GBのSSDに交換したときと、2GBメモリー2枚構成に8GBメモリーを2枚追加したときの性能をPCMark 7の総合スコアで比較した。メモリー不足に陥っていない状況ではメモリーを追加してもスコアは変わらないが、SSDを交換すると多くの処理に影響してスコアが5割も高くなる。<br/>【テスト環境】CPU:Core i7-2600K(3.3GHz)、マザーボード:P8Z68-V/GEN3(ASUS、Intel Z68搭載)、HDD:WD Caviar Green 2TB(Western Digital)、SSD:Crucial m4 SSD 64GB(Lexar Media)、メモリー:DDR3-1333 2GB×2、DDR3-1333 8GB×2、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64ビット日本語版。
起動ドライブを2TBのHDDから64GBのSSDに交換したときと、2GBメモリー2枚構成に8GBメモリーを2枚追加したときの性能をPCMark 7の総合スコアで比較した。メモリー不足に陥っていない状況ではメモリーを追加してもスコアは変わらないが、SSDを交換すると多くの処理に影響してスコアが5割も高くなる。
【テスト環境】CPU:Core i7-2600K(3.3GHz)、マザーボード:P8Z68-V/GEN3(ASUS、Intel Z68搭載)、HDD:WD Caviar Green 2TB(Western Digital)、SSD:Crucial m4 SSD 64GB(Lexar Media)、メモリー:DDR3-1333 2GB×2、DDR3-1333 8GB×2、OS:Windows 7 Ultimate SP1 64ビット日本語版。
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