消したファイルを復活

 Windowsには「ごみ箱」があり、いったん削除したファイルも「ごみ箱」の中に一時保管される。誤って消してしまっても「ごみ箱」に残っていれば、簡単に戻せるわけだ。ところが、USBメモリーなどリムーバブルディスク内のファイルは、削除したときに「ごみ箱」に移動せず、完全に消えてしまう(図8)。うっかり大切なファイルを消してしまい、困った経験は誰にでもあるだろう。そこで「Recuva-Portable」のようなファイル復元ソフトをUSBメモリーに入れておくとよい。

【うっかり削除してしまったファイルを復活する】
図8 通常、削除したファイルは「ごみ箱」に残るが、USBメモリーのようなリムーバブルディスクから削除すると即座に消えてしまう。そんなときでも、「<a href=Recuva-Portable」を使えばファイルを復元できる可能性がある。右上のURLからダウンロードしよう">
図8 通常、削除したファイルは「ごみ箱」に残るが、USBメモリーのようなリムーバブルディスクから削除すると即座に消えてしまう。そんなときでも、「Recuva-Portable」を使えばファイルを復元できる可能性がある。右上のURLからダウンロードしよう
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 Windowsでは、ファイルを完全に削除しても、ファイル管理上“削除済み”という印が付くだけで、データそのものは残っていることが多い。Recuvaは、そうした痕跡を基にファイルを復元する。USBメモリーだけでなく、ハードディスク内のファイルを復元することも可能だ。

 消してしまったファイルの種類とドライブを指定して、「スキャン」ボタンをクリック。すると復元できそうなファイルが一覧表示されるので、選択して「復元」ボタンを押せばよい(図9~図12)。ただし、フラッシュメモリーがデータを記録する「セル」に新たなデータが上書きされた後では、データを復元できない。ファイルを誤って削除した場合は、ほかのファイルをUSBメモリーに保存する前に同ソフトを使おう。

図9 <a href=Recuva-Portableを日本語化するために、最初に起動したときはウィザード画面を「Cancel」で閉じる(左)。開いた画面で「Options」ボタンを押す(上)">
図9 Recuva-Portableを日本語化するために、最初に起動したときはウィザード画面を「Cancel」で閉じる(左)。開いた画面で「Options」ボタンを押す(上)
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図10 開いた画面の「Language」欄で「Japanese」を選ぶと、メニューなどが日本語になる
図10 開いた画面の「Language」欄で「Japanese」を選ぶと、メニューなどが日本語になる

図11 USBメモリーのドライブを選んで(1)、復元したいファイルの種類を選択し(2)、「スキャン」ボタンを押す(3)
図11 USBメモリーのドライブを選んで(1)、復元したいファイルの種類を選択し(2)、「スキャン」ボタンを押す(3)
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図12 復元できる可能性のあるファイルが一覧で表示される。画像などは右側の「プレビュー」で内容を確認可能だ。ファイルをチェックして(1)、「復元」ボタンを押すと(2)、元に戻せる
図12 復元できる可能性のあるファイルが一覧で表示される。画像などは右側の「プレビュー」で内容を確認可能だ。ファイルをチェックして(1)、「復元」ボタンを押すと(2)、元に戻せる
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