ここまで紹介してきた不要ファイルの削除や、設定の変更を実践すれば、Windows XPの動作はある程度軽くなる。せっかくきれいになった環境だ。定期的なメンテナンスでなるべく長持ちさせたい。

 しかし、メンテナンスの中には、手間のかかるものが多い。ここでは、こうしたメンテナンスをより手軽に実践する方法を紹介しよう。

スケジュール機能で自動化

 まず実践したいのは、メンテナンスを自動化する方法だ。ファイルの断片化を解消する「デフラグ」は、HDDの読み書きの速度を回復させる、不可欠のメンテナンスだ。しかし、デフラグは作業に時間がかかるためおっくうになりがちだ。Windows Vistaや7ではバックグラウンドで自動実行する仕組みになっているが、XPではいちいち手動で行う必要がある。

 そこで、活用したいのがフリーソフトだ。ここで使う「Defraggler」はデフラグの処理を簡単にスケジュール化できる。一度デフラグの動作を手動で試したら(図31)、月に一度程度のペースでスケジュールに登録しよう(図32)

●デフラグを定期的に自動実行する
図31 上記URLよりDefragglerをダウンロード。インストール時に日本語表示を選んでおく。起動したらCドライブを選び、デフラグが動作するか試す。事前に「アクション」→「拡張」から、ドライブのエラーチェックをしておくと確実
図31 上記URLよりDefragglerをダウンロード。インストール時に日本語表示を選んでおく。起動したらCドライブを選び、デフラグが動作するか試す。事前に「アクション」→「拡張」から、ドライブのエラーチェックをしておくと確実
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図32 デフラグが完了したら、「設定」から定期実行のスケジュールを設定。右は毎月1日の21時にセットした状態
図32 デフラグが完了したら、「設定」から定期実行のスケジュールを設定。右は毎月1日の21時にセットした状態
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