Cドライブの空き容量が少なすぎると、パソコンの「不安定」も「遅さ」も解決できません。こんなときは、外付けHDDにデータを移すなど、Cドライブの空きを増やすのが最優先。ここでは、「C」を軽くする効果的な方法を紹介します!

Cドライブが容量不足なら、データを外に移す
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 古いパソコンはCドライブの容量が小さく、空きが少なくなることがあります。この状態では、この特集で紹介した「快適化」を試しても大きな効果は望めません。それどころか、放置しておくと「一時ファイル」さえ作れなくなり、どんどん不安定になります。

 空きを増やすためには、Cドライブのデータを外付けHDDに移すのが早道です(内蔵のDドライブよりも外付けのほうが安心です)。それには三つの原則があるので、しっかり覚えましょう。まずは、(1)普段あまり使わないファイルを移す、ということ。次に、(2)写真や動画など一つでも大容量のファイルを見つけて移すこと。そして、メールがたくさんあるなら、(3)古いメールを移します。これで、相当量の空きができます。[注1]

 一見大変そうですが、Windowsの機能や紹介するソフトを使えば簡単です。Cドライブの空きを増やせたら、不安定と遅さを解消するワザを実践しましょう。なお、(1)~(3)をすべて試しても空きが増えないなら、内蔵HDDの交換をお勧めします(4)。

[注1]音楽ファイルを外付けHDDに移すのはやめたほうがいいでしょう。移動後、アイチューンズなどの音楽管理ソフトで楽曲を再生できなくなる可能性があります。

(1)自分で作ったデータは外付けやDドライブに移す

 「マイドキュメント」の中の文書を外付けHDDや内蔵Dドライブに移すときは、まず日頃使わないファイルを探すといいでしょう。このときファイルの「更新日時」に注目(図1)。これはファイルを保存した最新の日時を示したもの。「更新日時が古いファイル」=「使わないファイル」とは言い切れないものの、十分手がかりにはなります。

 こうして見つけたファイルを移します。移動先のフォルダを素早く開けるように「ショートカットアイコン」を作ると便利(図2、図3)。ファイルがたくさんあるなら付録CDの「ファストコピー」を使いましょう。設定も短時間で済み、移動時間を大幅に短縮できます(図4~図6)。

図1 事前に外付けHDD(またはDドライブ)に「倉庫フォルダ」などの名前で新しいフォルダを作っておく。「マイドキュメント」を開き、「表示」→「詳細」とクリックして(1)、「更新日時」順に並べ替える(2)。日頃使わないファイルを「Ctrl」キーを押しながらクリックして選択し(3)、右ボタンでフォルダにドラグして、「ここに移動」をクリック(4、5)。
図1 事前に外付けHDD(またはDドライブ)に「倉庫フォルダ」などの名前で新しいフォルダを作っておく。「マイドキュメント」を開き、「表示」→「詳細」とクリックして(1)、「更新日時」順に並べ替える(2)。日頃使わないファイルを「Ctrl」キーを押しながらクリックして選択し(3)、右ボタンでフォルダにドラグして、「ここに移動」をクリック(4、5)。
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外付けHDDのフォルダを素早く開けるようにする


図2 外付けHDDの「倉庫フォルダ」を右ボタンでデスクトップにドラグ・アンド・ドロップする。
図2 外付けHDDの「倉庫フォルダ」を右ボタンでデスクトップにドラグ・アンド・ドロップする。
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図3 一覧から「ショートカットをここに作成」をクリックすると、デスクトップにショートカットができる。ショートカットをダブルクリックすると、外付けHDDのフォルダが開く。
図3 一覧から「ショートカットをここに作成」をクリックすると、デスクトップにショートカットができる。ショートカットをダブルクリックすると、外付けHDDのフォルダが開く。
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