CPU、メモリー、内蔵ハードディスク(HDD)──いずれも、パソコンを構成する主要な部品です。中でも内蔵HDDの「Cドライブ」は、Windowsやソフト、文書などが入った大切な場所であり、重要な役割を担っています。ファイルを読み出したり書き込んだりという作業を繰り返しているCドライブには、パソコンの動作を遅くしたり不安定にしたりする原因がたまりやすい──ということをまず覚えてください。

 今回は「一時間でできる」手軽な方法で、遅さや不安定さの原因をCドライブから取り除き、パソコンを快適にします。さっそく始めましょう!

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Cドライブって何?

 Windowsパソコンでは、ソフトやWindowsが入る場所は、原則として「Cドライブ」と決められています。つまり、内蔵HDD=Cドライブと考えてOKです。作ったファイルを保存する「ドキュメント」も「C」に作られます。ほかにも、Windowsやソフトが動作するための情報が記録されているなど、大変重要なドライブなのです。

 内蔵HDDの正体は、写真(上)のような金属の円板。「ヘッド」という部品でデータを読み書きする仕組みです。

 なお、最近のパソコンの多くは、1台の内蔵HDDを二つの場所に分け、一方をバックアップ向けに使うものが増えています。この場合でも、Windowsが入っているほうが「C」(写真の黄色く塗った部分)、もう一方は「D」となります。