今回で、この連載も最終回となりました。これまで、読者の皆さんからさまざまなご質問をいただきました。また、分量の関係で書ききれなかったことも多数あります。これらは、筆者のブログ(みんなのワードマクロ)にて取り上げる予定です。また、連載中で紹介したマクロの登録方法や改造方法についても、セミナーなどの場を設けて解説する予定です。ご興味がある方は、ブログにて詳細をご確認ください。

 前置きが少し長くなりましたが、本題に入りましょう。最終回の今回は、Wordマクロで文字編集をちょっとだけ快適にする方法を紹介します。

 Wordで文字を入力するときにストレスになりがちなのが、「書式」です。意図に反した書式が自動的に設定され、いちいち手作業で変更したといった経験はありませんか? 例えば、入力済みの文字を以下のように修正したい場合を考えてみます。

 「容積」の後ろにカーソルを置いて「が」と入力します。また、同じように「150cm」の後ろにカーソルを置き、「の容器」という文字を加えます。すると、以下の下線のようになりますね。

 イライラしながら、書き直した経験をお持ちではないでしょうか。または、「Wordはこういうものだ」とあきらめている方もいらっしゃるかもしれません。

 こうしたイライラとお別れするには、基本的にはWordの書式やスタイルの仕組みを理解しなければなりません。ただし、今回のマクロを使えば、その必要がなくなります。書式の設定や解除をできるだけ自動化して、文字入力を快適にしてみましょう。マクロとしては地味ですが、Wordのちょっぴりおせっかいな文字書式設定機能をストレスなく使えるようになります。