ここまで、7の使い勝手の良さを伝えてきました。この章では7で各種テストを行い、その軽快さを改めて実証。さらに、賢いアップグレード方法や最新パソコンへの買い替えなど、後悔しない導入のツボをしっかり紹介します。

7ならいつもの動作がこんなに速い!

 7は発売前から“速さ”が話題になっていました。そこで今回改めて、7がVistaやXPよりどれくらい速いのかしっかりテストしました。その内容は、普段パソコンを使うときに気になる「起動」「コピー」「USB機器の認識」の時間の3つです(図1~図3)。

 結果は、すべてのテストで7の勝ち。これなら誰でも、パソコンが快適になったと感じられるはずです。7を導入する価値は十分あるでしょう。

「起動」はVistaの約半分に短縮!

 パソコンの電源を入れたらすぐに使い始めたいものです。手始めにパソコンの起動にかかる時間を比較しました。結果は、7の起動時間はVistaの約半分。圧倒的に速いことがわかりました。

図1 電源ボタンを押してから、デスクトップやタスクバーのアイコンがすべて表示されるまでの時間を測定。7のほうが、XPと比べても20%、Vistaと比べると40%以上速い。
図1 電源ボタンを押してから、デスクトップやタスクバーのアイコンがすべて表示されるまでの時間を測定。7のほうが、XPと比べても20%、Vistaと比べると40%以上速い。

「コピー」もわずかに速い

 USBメモリーや外付けHDDからパソコンにファイルをコピーしたときに、なかなか終わらずイライラした経験はないでしょうか。コピー速度を検証したところ、7が一番速く完了し、XPより12%強高速でした。

図2 USBメモリーから約2000個のファイル(合計642MB)をデスクトップにコピーするのにかかった時間を測定。3つのWindowsでそれほど大きな差は出なかったものの、やはり7が最も速かった。
図2 USBメモリーから約2000個のファイル(合計642MB)をデスクトップにコピーするのにかかった時間を測定。3つのWindowsでそれほど大きな差は出なかったものの、やはり7が最も速かった。
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USB機器の「認識」も速い!

 USBメモリー、携帯音楽プレーヤーなどのUSB機器をパソコンに接続すると、少し待たされることがあります。その待ち時間を測定すると、ここでも7は最速。秒数の差はわずかですが、体感速度は大きく違います。

図3 携帯音楽プレーヤーをUSB端子に接続して、「自動再生」の画面が表示されるまでの時間を測定した。7はVistaに比べて約20%、XPに比べて約37%速く認識された。
図3 携帯音楽プレーヤーをUSB端子に接続して、「自動再生」の画面が表示されるまでの時間を測定した。7はVistaに比べて約20%、XPに比べて約37%速く認識された。
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結論:やっぱり7は速かった!

テストしたパソコンは、CPUはペンティアムE6300(2.8GHz)、メモリー4GB、ハードディスク160GB、Windowsはいずれも32ビット版。