Wordを使っていると、望んでもいない“お節介”な機能が現れ、イライラすることがある。利用シーンや使い方によっては確かに便利なものもあるが、むしろ困ることの方が多い。

 こうしたWordの“ありがた迷惑”を、「基本文書作成・編集」「図&表付き文書」「文書の印刷」「Office 2007関連」の4ジャンルから、ピックアップ。特にユーザーの不満が多いものを取りまとめた。これらの機能をオフにして、Wordを快適に使う方法を紹介しよう。

お節介を排除するには設定変更で機能をOFF

 Wordの“お節介”機能への対処法は、大きく2つのタイプに分けられる。問題が発生したときに、取りあえずその場で対処する方法と、設定を変更して迷惑機能をずっとオフにする方法だ(図1)。

 今回の特集では、Wordのお節介な機能の図を「茶色」の枠で囲んだ。これが「自分にとってはありがたい」という機能なら、基本設定は変えずに、困ったときにだけ取りあえずの対処をすればよい。その方法は「緑色」の枠で囲んで区別してあるので、手順通りに操作しよう。

 逆に、「“お節介”に困るケースばかりで、いっそ機能を排除したい」なら、「ピンク色」の枠で囲んだ手順で設定を変えればよい。

 Word 2007でもほとんどのケースでこのお節介は変わっていない。基本的に2002や2003と同じ操作で問題を解消できる。しかし、2007ではボタンの表示方法が大きく変わった。そのため、機能を呼び出す手順や操作方法が異なる場合がある。2007独自の手順は、「オレンジ色」のメモを見ればよい。

 なお、2007で基本的な設定を変更するには、「オフィス」ボタンにある「Wordのオプション」を開くケースが多い(図2、図3)。この操作はよく使うため、覚えておくことをお勧めする。

 それでは、Wordの“お節介”によるイライラを1つずつ解消していこう。

図2 Office 2007では、ツールバーが「リボン」と呼ばれる表示方法に変わった。リボンは「ホーム」「挿入」など8種類のタブで構成され、自由に切り替えられる。Wordの基本設定を変更するには、「オフィス」ボタンを利用する
図2 Office 2007では、ツールバーが「リボン」と呼ばれる表示方法に変わった。リボンは「ホーム」「挿入」など8種類のタブで構成され、自由に切り替えられる。Wordの基本設定を変更するには、「オフィス」ボタンを利用する
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図3 「オフィス」ボタンを押すとメニューが現れる(1)。図や印刷の設定を変更する場合は、「Wordのオプション」をクリック(2)。すると、設定画面が表示されるので、項目を選択して設定を変更する。この操作はよく使うので、覚えておくと便利だ。機能ごとの具体的な手順は、それぞれのページにあるオレンジ色のメモにまとめてある
図3 「オフィス」ボタンを押すとメニューが現れる(1)。図や印刷の設定を変更する場合は、「Wordのオプション」をクリック(2)。すると、設定画面が表示されるので、項目を選択して設定を変更する。この操作はよく使うので、覚えておくと便利だ。機能ごとの具体的な手順は、それぞれのページにあるオレンジ色のメモにまとめてある
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