一般的な複合機では、原稿を1枚ずつスキャンする必要がある。原稿の数が少ないときは問題ないのだが、数が多いと作業はかなり面倒になる。

 こんなときに利用したいのが、複数の原稿を高速にスキャンできる「ドキュメントスキャナー」だ。作業が一気に楽になる。両面スキャンが可能な製品なら、雑誌などのスキャンも簡単だ。本体サイズが小さく、場所を取らない利点もある。

 今回は、PFUのドキュメントスキャナー「ScanSnap S1500」を例に、利用方法を見ていく(図21)。本体には、スキャンしたデータを管理するソフトや、PDF編集ソフトの「Adobe Acrobat Standard」などが付属する。Acrobatを使うと、PDFのページ入れ替えや文字入力なども可能だ。

【ドキュメントスキャナーを利用する】
図21 今回は、PFU の「ScanSnap S1500」(実勢価格は約5万円)を利用する。A4サイズの原稿を、1分間に20枚も両面スキャンできる高速タイプだ
図21 今回は、PFU の「ScanSnap S1500」(実勢価格は約5万円)を利用する。A4サイズの原稿を、1分間に20枚も両面スキャンできる高速タイプだ

両面原稿を一度に読み取る

 S1500 は、付属のソフトをパソコンにインストールした状態で、パソコンとUSBケーブルで接続する。カバーを閉じた状態では電源はオフになっているが、カバーを開けると自動で電源が入り、利用可能な状態になる(図22)。

【カバーを開けると自動認識】
図22 パソコンとUSBケーブルでつないだ状態で、カバーを開けると自動的に電源が入り、パソコンに認識される
図22 パソコンとUSBケーブルでつないだ状態で、カバーを開けると自動的に電源が入り、パソコンに認識される
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 最初に必要な設定をしておく。タスクバーの「ScanSnap Manager」のアイコンを右クリックして、「Scanボタンの設定」を選んで設定画面を表示。設定画面で「検索可能なPDFにします」をチェックする(図23)。これで、透明テキスト付きPDFを作成できる。

図23 事前に設定を行う。タスクバーにある「ScanSnap Manager」のアイコンを右クリックして、メニューから「Scanボタンの設定」を選ぶ。開く画面で「詳細」を押して設定内容を表示し、「ファイル形式」タブで「検索可能なPDFにします」をチェックしよう
図23 事前に設定を行う。タスクバーにある「ScanSnap Manager」のアイコンを右クリックして、メニューから「Scanボタンの設定」を選ぶ。開く画面で「詳細」を押して設定内容を表示し、「ファイル形式」タブで「検索可能なPDFにします」をチェックしよう
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