最後に、知って得するIME関連のフリーソフトを3本厳選して紹介しよう。本特集のテーマである“複数IME切り替え作戦”と併用すればさらに便利だし、普通にMS-IMEだけを使っている人でも重宝する優れものだ。

 まず1つ目は、言語バーが都合よく場所を変えてくれる「言語バー空気読め」(図1)。

誰もが悩む「いんてrねt」、だから便利ツールが現れる

 半角で「internet」と入力したつもりが画面を見ると「いんてrねt」といった失敗はIMEの性。事前に言語バーで入力モード(MS-IMEなら「あ」「A」など)を確認しないのが原因だ。しかし、言語バーの位置が画面の端だったりすると確認を怠りがち。

 そういった悩みを抱えている人のために開発されたのが「言語バー空気読め」だ。このソフトを導入すると、言語バーが入力中のウインドウのそばへ自動で移動するようになる。ソフト名の通り、いつもは空気を全く読めない“KY”な言語バーが、都合よく移動してくれるわけだ(図2~図4)[注1]。

 IME切り替え作戦の場合は、現在のIMEも確認できるのがうれしい。IMEの状態はソフトごとに記憶されるが、例外もあるので[注2]、このソフトは重宝する。

図1 入力対象のウインドウを切り替えると、それに追従して言語バーが自動的に移動する。入力位置の近くで現在のIMEや入力モードを確認できて便利だ。IMEの種類や入力モードはウインドウごとに記憶されるので、複数のIMEを併用する場合は特に重宝する
図1 入力対象のウインドウを切り替えると、それに追従して言語バーが自動的に移動する。入力位置の近くで現在のIMEや入力モードを確認できて便利だ。IMEの種類や入力モードはウインドウごとに記憶されるので、複数のIMEを併用する場合は特に重宝する
[画像のクリックで拡大表示]

図2 冒頭図のURLを開いて「今すぐダウンロード」をクリック。ZIP形式の圧縮ファイルをダウンロードする
図2 冒頭図のURLを開いて「今すぐダウンロード」をクリック。ZIP形式の圧縮ファイルをダウンロードする

図3 ダウンロードしたファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、マイドキュメントなどに解凍する。「LangBerTool」をダブルクリックして起動する
図3 ダウンロードしたファイルを右クリックして「すべて展開」を選び、マイドキュメントなどに解凍する。「LangBerTool」をダブルクリックして起動する

図4 タスクバーの通知領域にアイコンが表示される。右クリックしてメニューから終了できる
図4 タスクバーの通知領域にアイコンが表示される。右クリックしてメニューから終了できる

[注1]言語バーがタスクバー内に収められていると、移動しない
[注2]インターネットエクスプローラが典型例。ウェブページ内でIMEを切り替えても、アドレスバーや別のタブは以前のIMEのままとなる