ひと昔前のパソコンでは、いくらデータを消しても、Cドライブの容量はどうしても不足気味。それなら、内蔵HDDの交換などで、Cドライブの容量を劇的に増やせば一気に解決。やや費用はかかりますが、その分効果は絶大です。

 どうしてもCドライブの容量が足りなければ、「C」自体を増やしてしまうのが早道です。もちろん、外付けHDDを用意してデータを移すことで、空きを作る手もあるのですが、十分な空きができないこともあります。また、つなげっぱなしで使うことになるので、ノートパソコンを持ち歩いている人などには向いていません。

 内蔵HDDの「C」の容量を簡単、確実に増やすには、(1)内蔵HDDを今より容量の大きいものに交換、(2)内蔵のDドライブの空き領域をCドライブに回す、の2つの方法があります。どちらもそれなりの出費が必要ですが、容量不足は解消し、パソコンの高速化につながります。

 どちらを選ぶかは内蔵HDDの状況次第です。(1)は空きがまったくない場合に向いています。(2)は、内蔵HDDに空いている「D」があるという条件が付きますが、出費は少なくて済みます。

内蔵HDDを丸ごと交換して容量大幅アップ

 Cドライブの容量を増やすには、大容量のHDDに交換するのが一番確実です。もっとも、内蔵HDDの取り外しやデータの移行の作業は難しく、失敗する危険もあるため、専門のサービスを利用したほうが手間もかからず、安全です(図1)。[注3]

図1 「ISH-E」はHDD交換後にデータも移し替えてくれるサービス。「HDD交換のみ」「リカバリーまで行う」サービスもある。交換したHDDのほうが性能が良ければ、データの読み書きも速くなる。
図1 「ISH-E」はHDD交換後にデータも移し替えてくれるサービス。「HDD交換のみ」「リカバリーまで行う」サービスもある。交換したHDDのほうが性能が良ければ、データの読み書きも速くなる。

 アイ・オー・データ機器のサービスは、元のHDDのデータも移し替えてくれるので、交換後すぐにパソコンを使えます。サービスの流れは下の通りで、荷造りの必要もありません。費用はHDDの種類などで異なりますが、ノートパソコン用のHDDは320GBで1万円前後。サービスの代金を含めると、3万円程度と考えておくといいでしょう。

[注3]一部、交換サービスに対応していないパソコンもあります。また、元のHDDがCとDに分割されている場合、交換したHDDは容量が同じ比率になるように分割されます。

手間いらずで容量が大幅アップ!

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