Windows 7には、ファイル操作を格段に便利にする3つの新機能が追加された。それは、「ライブラリ」「検索フィルター」、そして「リモートメディアストリーミング」だ(図1)。

 いずれも使い込むと手放せなくなるほど快適だが、7の中では、どれも知る人ぞ知る機能になっている。7を漫然と使っていると、存在すら気付かず宝の持ち腐れになりかねない。

 このパートでは、それら隠れた便利機能に光を当てる。使い方を順に見ていこう。

図1 7にはファイル操作用の便利な機能が3つ追加された。「ライブラリ」と「検索フィルター」は素早く目的のファイルを見つけ出すための機能。「リモートメディアストリーミング」は、インターネット経由で動画や音楽、画像ファイルを共有する機能だ
図1 7にはファイル操作用の便利な機能が3つ追加された。「ライブラリ」と「検索フィルター」は素早く目的のファイルを見つけ出すための機能。「リモートメディアストリーミング」は、インターネット経由で動画や音楽、画像ファイルを共有する機能だ
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バラバラのファイルをライブラリで一括管理

 まず1つ目は、ライブラリだ。従来、大量のファイルを管理するには、それぞれフォルダを作って分類していた。例えば「企画書」「見積書」など内容別のフォルダを作り、そこにファイルを保存するのが定石だった。しかしこれでは「特定の日付に作成したファイルを見たい」というときに不便。いちいちフォルダを開いて、該当する日付のファイルを探す…といった作業を何度も繰り返さなければならない。

 ライブラリを使えば、そんな面倒が一気に解決する。ライブラリは、いわば仮想的なフォルダで、そこに複数のフォルダを登録しておくと、その中のファイルをすべて一括管理できるようになる。

 例えば「ドキュメント」ライブラリに「企画書」「見積書」フォルダを登録しておくと、それぞれのフォルダに入ったファイルを、「ドキュメント」ライブラリ上で一覧表示できる(図2)。ライブラリ内では、すべてのファイルを作成日順に並べ替えたり、検索したりすることが自在にできる。

図2 ライブラリは、複数のフォルダをまとめて管理する仮想的なフォルダ。ライブラリ内で、別々のフォルダに保存されているファイルを並べて表示したり、検索したりできる
図2 ライブラリは、複数のフォルダをまとめて管理する仮想的なフォルダ。ライブラリ内で、別々のフォルダに保存されているファイルを並べて表示したり、検索したりできる
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