「すぐに使いたいのに、なかなか起動しない」「マウスポインターは動くのにソフトが反応しない」─。Windowsは使い込むうちに速度がどんどん低下していき、イライラさせらせることがしばしば。ではなぜ、Windowsは動作が遅くなっていくのか。その原因はさまざまだ(図1)。
まず、真っ先に疑うべきはウイルスの感染だ。万が一、ウイルスが感染してシステムの背後で活動すると、動作速度の低下を招きやすい。最近になってWindowsの速度が遅くなったのであれば、ウイルス感染の可能性が考えられる。ウイルス対策ソフトが無効、あるいは導入していないのであれば、早急にウイルス対策ソフトで検査しよう(図2)。
ウイルス対策に不備がなければ、システムトラブルの恐れもある。Windowsでは設定情報を「レジストリ」と呼ぶファイルに一元管理している(図3)。レジストリはWindowsを使い込むうちに肥大化していき、ふとしたきっかけで内容が破損することがある。レジストリが肥大化・破損すると、設定の読み出しに時間がかかり、システムパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合がある。
レジストリを以前の状態に回復させるには、XP以降のWindowsが備える「システムの復元」機能を起動して、動作が快調だった時期に戻してみるとよい。なお、XPのシステムの復元機能は、あらかじめマイコンピュータを右クリックして「プロパティ」を開き、「システムの復元」タブにある「すべてのドライブで…」にチェックを入れておく必要がある。