ノートの「動作が遅い」と感じる方は多いことでしょう。その大きな原因がメモリー不足です。メモリーの空きが少なくなると、Windowsの動作が遅くなったり、不安定になったりします。メモリー不足を解消する2つの方法を紹介します。

 メモリー不足を解消する方法の1つ目は、メモリーのムダをなくすことです。

 ソフトは、終了するときに、使っていたメモリーをほかのソフトが使えるようにします。しかし、それがうまくできずに、メモリー内に“ゴミ”を残してしまうことがあるのです。ゴミがあると、ほかのソフトはその部分を使えなくなるので、メモリーの空きが少なくなってしまいます。このメモリーのゴミを消せば、空き容量が増えます。

 また、気付きにくいのですが、実は常駐ソフトもメモリーを使っています。不要な常駐ソフトはメモリーをムダに消費しているだけなので、消してしまいましょう。

 メモリー不足を解消するもう1つの方法は、メモリーを増設することです。メモリーのムダを消してもノートの動作が改善しないなら、増設を試してみましょう。メモリーの購入に数千円の費用はかかりますが、メモリーの空き容量が劇的に増えるので、高速化への効果は絶大です。[注1]


[注1]古いメモリーや容量によっては、1万~2万円程度になることもあります。

9、メモリーのムダをなくそう

常駐ソフトやソフトのゴミなどがあると、メモリーの空きが減ってパソコンが遅くなる。使わない常駐ソフトを消したり、ソフトのゴミを消したりして、メモリーの空きを増やそう。
常駐ソフトやソフトのゴミなどがあると、メモリーの空きが減ってパソコンが遅くなる。使わない常駐ソフトを消したり、ソフトのゴミを消したりして、メモリーの空きを増やそう。
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 実際にソフトの“ゴミ”を消すには、フリーソフトの「めもりーくりーなー」を使うと簡単です(図1)。ボタンをクリックするだけで、場合によっては空き容量を数10MBも増やせます。数時間に一度実行すれば、メモリーをきれいに保てます。

 常駐ソフトは、デスクトップの右下のタスクトレイに表示されています(図2)。削除しても問題がないものを下の表にまとめました。メッセンジャーソフトなど、今後使う予定がなければ削除してしまいましょう。

メモリーのゴミを消そう【ここで使うソフト】
めもりーくりーなー
開発元:クロノス・クラウン Windows:XP、Vista、7
入手先URL:http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se109247.html
導入方法:ダウンロードした「mclean3101」を解凍し、フォルダ内の「mclean3100」を解凍。解凍してできたフォルダ内の「MClean」をダブルクリック。

図1 起動して、「clean」をクリックすれば、メモリーが掃除されてゴミが消える。この例では、76MB分のゴミが掃除できた。
図1 起動して、「clean」をクリックすれば、メモリーが掃除されてゴミが消える。この例では、76MB分のゴミが掃除できた。

図2 デスクトップ画面右下のタスクトレイには常駐ソフトが表示されている。不要なものは<a href=HDD編1の方法で削除しよう。">
図2 デスクトップ画面右下のタスクトレイには常駐ソフトが表示されている。不要なものはHDD編1の方法で削除しよう。

【削除できる主な常駐ソフト】
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