最近では、市役所などのウェブサイトから手軽に「住民票の申請書」「子ども手当の請求書」などの書類をPDF形式で入手できるようになった。ひと昔前までは、市役所に行かなければ入手できなかった書類が、今では自宅に居ながらにして手に入る。入手したPDFを印刷して、氏名、住所などを書き込めば出来上がりだ。
これだけでも十分便利だが、せっかくPDF形式になっているのだから、PDFの申請書にパソコンで直接文字を入力してはどうだろうか(図1)。
パソコンで清書すれば、書き損じの心配は無用だし、字の下手さに悩むこともない。さらに、記入したPDFファイルを保存しておけば、次回の申請時には日付などを微修正するだけでOK。商品発注書など、繰り返し送付する書類では効果絶大だ。
入力項目の多い申請書への文字入力は、市販ソフトが便利だ。申請書PDFの枠線を自動認識して、テキスト入力ボックスを自動で作ってくれるので手間要らず。また、PDF内の文字や写真を書き換えられるソフトもある。書類の提出直前にPDFに誤字を見つけて、すぐにも修正したい場合などにとても重宝する(図2)
この章では、市販ソフトを使った高度な入力や編集に挑戦しよう。まずは、申請書の入力からだ。