「オブジェクト 行列削除の なれの果て」

 引いた覚えのない罫線を発見。ツールバーの「罫線」ボタンで「枠なし」を選んでもなぜか消えない。

 消えない理由は、セルに引いた罫線ではないからだ。罫線にマウスポインターを合わせてみよう(図30)。4方向矢印が付いた形に変わるなら、罫線の正体は横幅が0の図形だ。それなら選択して「Delete」キーで消せる。

図30 罫線に見えるが実は図形オブジェクト。マウスポインターを合わせると形が変わるので、クリックして「Delete」キーで削除する
図30 罫線に見えるが実は図形オブジェクト。マウスポインターを合わせると形が変わるので、クリックして「Delete」キーで削除する

 こうした珍現象の原因は、図形が置かれた列を削除したこと(図31)。列を削除しても、図形は消えずに幅0の残骸が残る(Excel 2007ではきちんと消える)。

 なお、同じように横幅が0となったグラフはクリックして選択できない。「図形描画」ツールバーの「オブジェクトの選択」ツールで囲むようにドラグして選択する[注]。

【列を削除してもオブジェクトは消えない】
図31 D~F列を削除すると、その間に置かれていた図形オブジェクトは横幅が0となって図30のようになる。Excel 2007では消える
図31 D~F列を削除すると、その間に置かれていた図形オブジェクトは横幅が0となって図30のようになる。Excel 2007では消える
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[注]作業を終えたら再度、同ツールのアイコンをクリックして図形選択モードを解除する。Excel 2007では、同ツールは「ホーム」タブの「検索と選択」ボタンにある