「桁数が 多い数字は みな指数」

 セルに16桁の番号を入力すると、「1.23457E+15」などと指数表示に化けてしまう(図5)。これは、大きな数値の桁数が一目でわかるように自動で適用される形式だ。このトラブルもExcelが、カード番号を単なる数字の羅列ではなく計算可能な数値と見なしたために起こる。数字の羅列として入力したい場合は大迷惑01と同様に文字列だと教えよう。なお、309文字以上の数字の並びはExcelで扱える最大数(約10の308乗)を超えるため文字列扱いとなる。

長いカード番号を入力すると指数に化けてしまう。これも<a href=大迷惑01と同様、シングルクオーテーションで解決できる">
長いカード番号を入力すると指数に化けてしまう。これも大迷惑01と同様、シングルクオーテーションで解決できる

 数字の羅列では16桁以降が0になる問題も起こるので注意しよう。「セルの書式設定」で表示形式を「数値」に変えてみると、16桁目の数字が「0」になっている(図6)。実は、Excelが扱える数値の有効桁数は15桁までで、16桁目以降はすべて0に丸められる。

【数値扱いだと16桁以降が0になる】
図6 セルの表示形式(図4)を「数値」に変えてみると、16桁目が0になっている。Excelで扱えるのが15桁までだからだ
図6 セルの表示形式(図4)を「数値」に変えてみると、16桁目が0になっている。Excelで扱えるのが15桁までだからだ