「文字だとよ シングルクオートで 意思疎通」

 Excelでデータを入力していると、数字が勝手に変化して戸惑うことがある。例えば、番号を「(1)」と入れるとマイナス1に変わってしまう(図1)。これはExcelが、カッコ付きの数字をマイナスの数値として認識するためだ。会計の書類で負数を記入するときにカッコで囲むことがあるが、このルールを取り入れた仕様だ。

図1 何も悪いことをしていないのに、「(1)」が勝手に「-1」になってしまう。「0003」と入力したい型番がただの「3」になったり、型番の「12-8」が「12月8日」になったり、これはExcelの呪いか…
図1 何も悪いことをしていないのに、「(1)」が勝手に「-1」になってしまう。「0003」と入力したい型番がただの「3」になったり、型番の「12-8」が「12月8日」になったり、これはExcelの呪いか…

 また、型番や会員番号などの「0003」は数値と見なされ、先頭の0が消される。同様に型番の「3E-011」は指数、「12-8」は日付だと認識されてしまう。

 問題があるのは、主に数値。日付もシリアル値という数値の一種だ[注]。文字列を入力した通りに表示させるには、それが数値ではなく文字列だとExcelに教えてやる必要がある。

 

[注]Excelでは1900年1月1日から数えた日数で日付を表し、これをシリアル値という