USBメモリーなど、USB機器には「ベンダーID」「プロダクトID」「シリアル番号」が書き込まれています。ベンダーIDとは、業界団体がメーカーごとに割り当てている番号です。プロダクトIDはメーカーが製品ごと(型番ごと)に割り当てる番号で、シリアル番号は製品一つひとつに割り当てる番号です。これらは、メーカーなどが公開する専用のソフトを使えば調べられます(図1)。

【USB機器には「番号」が付いている】
図1 USB機器には、「ベンダーID」「プロダクトID」「シリアル番号」が割り当てられている。これらは、専用ソフトを使えば簡単に調べられる。左は、ライフボートが公開する「USB 鍵判定プログラム」(http://www.lifeboat.jp/products/pl2/pl2_check.html
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 これらの番号を組み合わせた数字列は、通常は、USB機器によって異なる固有の値になります。そこで、この数字列を「鍵」として利用することが考えられました。

 具体的には、あらかじめ登録した番号のUSB機器が挿し込まれていないと、パソコンをロックして使えないようにするソフトウエア製品が開発されました。市販ソフトだけではなく、フリーソフトもあります。例えば「USB TOOLS」が有名です(図2)。なお、中にはWindows Vistaには対応していないソフトもあるので注意しましょう。

【無料で使えるソフトウエアもある】
図2 フリーソフト「USB TOOLS」(左、<a href=http://onegland.hp.infoseek.co.jp/usbtools/)。鍵として登録したUSB機器を抜くと、キーボードなどがロックされる(右)。同様のフリーソフトは複数あるが、サポートが必要な場合などには、有料の製品を選択したい">
図2 フリーソフト「USB TOOLS」(左、http://onegland.hp.infoseek.co.jp/usbtools/)。鍵として登録したUSB機器を抜くと、キーボードなどがロックされる(右)。同様のフリーソフトは複数あるが、サポートが必要な場合などには、有料の製品を選択したい
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