私たちは日々たくさんの書籍とすれ違う。通勤中の楽しみとして読み進めている小説、立ち寄った書店で偶然出会った気になるビジネス書、新聞の書評欄を見て読んでおきたいと感じた新刊など、さまざまある。

 書籍に関してよくありがちなのが、次のようなシーンだ。「未購入だと思って買ったら実は購入済み。本棚で発見してがっくり」「前に読んだ本に書いてあったはずのくだりをもう一度読みたい。本棚を探したが、結局どの本か分からず断念」。

 読書愛好家なら、こうした場面に遭遇しないように一工夫しているかもしれない。自前の蔵書リストや読書感想ノートを作ったり、こだわりの本棚整理法を考案したり─。手間暇かけた管理術を実践することで、読書ライフを堪能しているわけだ。

 残念ながら、一般の読者はおいそれとまねはできない。しかし、デジタルの力を借りれば道は開ける。パソコンやインターネットを駆使することで、効率的に書籍を管理できるようになるためだ。といってもExcelを使った管理術を提案するのではない。蔵書や本棚のデータを1つひとつ入力するなどといった、しち面倒くさいことはしない(図1)。

【Excelを使って管理するか?しかし、手間の割に報われない】
図1 大量の情報を入力して管理する場合、真っ先に思い付くのはExcelの活用だ。しかし、入力作業は大変な割に、感想文などが読みやすいとは言えない。書店など外出先で参照もできず、有効活用しにくい
図1 大量の情報を入力して管理する場合、真っ先に思い付くのはExcelの活用だ。しかし、入力作業は大変な割に、感想文などが読みやすいとは言えない。書店など外出先で参照もできず、有効活用しにくい
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